マツダ 塗装鋼板の耐食性迅速評価技術とその装置が、第54回機械振興賞「機械振興協会会長賞」を受賞

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マツダは、自社の塗装鋼板の耐食性迅速評価技術とその装置が、第54回機械振興賞(主催:一般財団法人機械振興協会)の「機械振興協会会長賞」を受賞したと発表した。なお、表彰式は2020年2月19日(水)に行われる予定となっている。

 

機械振興賞は、機械工業にかかわる優秀な研究開発およびその成果の実用化によって、機械工業技術の進歩・発展に著しく寄与したと認められる企業・大学・研究機関および研究開発担当者に対して贈られるもので、「機械振興協会会長賞」は優秀と認められる業績に対して贈られる。

 

今回受賞した「防錆を革新する耐食性の迅速評価技術と装置」は、自動車の塗装に求められる、世界の様々な環境下での防錆性能を、短時間で簡便な装置で評価する技術。従来、塗装の防錆評価には、対象となる部品を実耐食性試験器(加速試験器)にセットしてから数カ月を要していた。「防錆を革新する耐食性の迅速評価技術」は、試験片の塗装面に塩水を付けた状態で、塗装面と鋼板側から電圧をかけ、徐々に電圧を上げることで強制的にイオンを透過させ、最終的に通電した電圧により塗装の防錆評価を行ない、従来3カ月程度を要した評価を約5分で行うことができ、わずか3kg程度の装置で耐食性能を数値化できるようになったことが評価された。

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