トヨタ ガズー レーシング、ダカールラリー2020の参戦体制を発表

業界ニュース

TOYOTA GAZOO Racingは、2020年のダカールラリー参戦体制を発表した。2020年の1月に行われるダカールラリーは、初めてサウジアラビアを舞台に実施され、TOYOTA GAZOO Racingのワークスチームは、ナッサー・アル-アティヤ選手/マシュー・ボーメル選手組、ジニエル・ド・ヴィリエール選手/アレックス・ハロ選手組、ベルンハルト・テン・ブリンク選手/トム・コルソール選手組、そしてフェルナンド・アロンソ選手/マルク・コマ選手組の4台体制で参戦する。

 

複数回のFIAワールドカップ・クロスカントリーラリーチャンピオンのアル-アティヤ選手/ボーメル選手組は、今年に引き続きダカールラリー2連覇を目指す。2009年のダカール勝者であるド・ヴィリエール選手は、新たなナビゲーターとしてハロ選手と組み、2人は今月初めに行われたダカールラリーの前哨戦ラリー・モロッコで自身4度目の勝利を挙げた。テン・ブリンク選手は、トラックカテゴリーなどで活躍してきたコルソール選手と再びコンビを組む。

 

F1で2度の世界チャンピオンを獲得、デイトナ24時間で優勝、TOYOTA GAZOO Racingでル・マン24時間レース2連覇、そして現FIA世界耐久選手権のチャンピオンであるアロンソ選手は、4台目のハイラックスを駆り2020年のダカールラリーに挑戦する。アロンソ選手は、レーシングドライバーとしての能力を高めるため、様々なモータースポーツのカテゴリーに挑戦しており、このダカール挑戦もその一環である。アロンソ選手とコンビを組むのは6度のFIMクロスカントリー世界チャンピオン、そして2輪車部門で5度のダカール優勝という経歴を持つコマ選手で、彼ら自身にとって異なるカテゴリーへ挑戦すべく、8月からヨーロッパやアフリカ、中東の様々な環境、またバラエティに富んだ路面コンディションで過酷なトレーニングを続けている。

 

4組のクルーが乗り込むトヨタ・ハイラックスは、ラリーレイド専用に南アフリカで開発された。このモデルは2018年にフルモデルチェンジし、ダカールラリーにデビューし、2位、3位フィニッシュし、2019年の初勝利への礎となった。TOYOTA GAZOO Racingの理念である「もっといいクルマづくり」に基づき、チームはハイラックスの改良を続けており、その最新型車両がダカールラリー2020に挑む。ラリーレイド仕様のハイラックスは、4輪独立サスペンションを備えた4輪駆動車で、5リッター自然吸気V8エンジンをフロントミッドシップに搭載している。

 

 

2020年のダカールラリーは、サウジアラビア国内のみを舞台として行われ、1月5日(日)に西部の都市ジェッダをスタートし、まず北へ向かった後、東南へ進路を変え、首都リヤドで中間の休息日を迎える。ラリー後半戦は、世界最大級の砂漠であるルブアルハリ砂漠を越え、1月17日(金)にリヤド近郊のアルキディアでゴールを迎える。

Tagged