マツダは10月23日、東京モーターショーの会場で同社初の量産電気自動車(EV)となる「MX-30」を初公開した。
同日に開催されたプレスカンファレンスで同社の丸本社長は、「自動車産業はCASEなどに代表される先進技術の発展により、100年に一度の変革期を迎えています。マツダもこれらの先進技術やインフラを活用しながら、独自の価値を提供できる商品やサービスを投入してまいります」と今後の同社の方針を表明。
その中で電動化技術では「ライフサイクルアセスメントを考慮したco2削減に向け、2030年時点で生産するすべての車両に電動化技術・e-SKYACTIVEを搭載。各国地域におけるエネルギー事情、発電構成、お客様の使用の多様性などを踏まえたマルチソリューションを推進していく」とし、その選択肢の一つとなるのが「MX-30」であると説明した。
丸本社長はMX-30について「電気自動車であってもマツダの開発哲学である人間中心の設計思想は変わりません。内燃機関の商品と同様に滑らかで自然な運転感覚による人馬一体感を実現しています」と紹介。そして「マツダはいつの時代においても車を通じてお客様に人生の輝きを感じていただきたいと考えています。お客様に愛着を持って、いつまでも保有したいと思っていただける独創的な商品、技術、顧客体験の創造に挑戦し続けてまいります」と挨拶を締めくくった。
なおMX-30は、同日より欧州において先行予約の受付を開始、20年よりデリバリーを開始する。日本市場での発売は未定としている。