スバル、新型レヴォーグ プロトタイプを公開、発売は2020年後半を予定

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SUBARUは10月23日、第46回東京モーターショー2019で、新型「レヴォーグ」プロトタイプを世界初公開。またEJ20型水平対向エンジン搭載車の集大成となる特別装備を採用したWRX STI特別仕様車「EJ20ファイナルエディション」コンセプト、今年3月のジュネーブモーターショーで公開された「ヴィジヴ アドレナリン コンセプト」なども展示された。

プレスカンファレンスの席上、同社の中村知美社長は「車業界は百年に一度の大変革期。昨今ではCASE、MaaSといわれるように電動化、自動運転をはじめ、コネクト、シェアリング、移動サービスといったこれまでの車づくりにはなかった新たな領域への対応が求められています。こうした中にあっても、私たちスバルは安心と楽しさを不変の提供価値とした個性的で魅力ある商品を通じて、お客様の人生のパートナーであり続けたい。いつの時代においてもお客様に真摯に向き合い、お客様の笑顔を作るブランドでありたい」と挨拶。CASE、MaaSといった新たな領域の対応はトヨタとともに進めつつ、「自らの存在意義を示すべき領域においては、これまで以上にスバルらしく、個性的で走る楽しさを追い求めたもっといい車づくりを目指してまいります」と意気込みをみせた。

SUBARU中村社長

また新型レヴォーグについて、「今後モビリティ社会がどのように変化しようとも、誰もが自分の意志で運転をどこまでも楽しめる未来を実現することを目指して現在開発中。スバルグローバルプラットフォームや、新開発1.8L水平対向直噴ターボエンジン、そして次世代アイサイトなど、スバルらしい最新技術を惜しみなく投入いたします。乗る人の人生をもっと豊かにするパートナーとして、スバルが提唱してきたツーリング思想も大幅に進化させ、2020年後半の発売を予定している」と紹介した。

「新型レヴォーグ プロトタイプ」は」新世代アイサイト等を搭載

今回公開された新型レヴォーグプロトタイプは、スバルのデザインフィロソフィーである「ダイナミック×ソリッド」を深化させ、それぞれのクルマが持つ価値をより大胆に際立たせる新デザインコンセプト「BOLDER」を採用。またプラットフォームには、新型インプレッサから採用している「スバル・グローバル・プラットフォーム(SGP)」に、高剛性化に寄与する「フルインナーフレーム構造」を採用することでSGPの大幅な進化を実現させているという。エンジンは第4世代となる新開発の1.8L水平対向直噴ターボを搭載。リーン(希薄)燃焼技術を採用し、加速性能と環境性能を高次元で両立しているという。

新デザインコンセプト「BOLDER」を採用

運転支援技術では、新開発となる「新世代アイサイト」を搭載。広角化した新開発ステレオカメラと、前後4つのレーダーによる360度センシングにより、見通しの悪い交差点での出会い頭や右左折時までプリクラッシュブレーキ(衝突被害軽減ブレーキ)の作動範囲を拡大している。また新開発の「高精度マップ&ロケーター」も採用。GPSと準天頂衛星「みちびき」を介してロケーターが自車位置を正確に特定し、高精度マップで高速道路形状を把握することで、カーブ前減速や渋滞時のハンズオフ走行支援を実現する。

このほか、スバル国内初採用として衝突事故時にクルマから自動で緊急通報を発信する「コネクティッドサービス」も搭載。オペレーターにより消防や警察に救援を要請するとともに、協力病院とも連携することで、迅速な救急活動につなげる先進の救急自動通報システムを採用している。またドライバーの体調不良時などの緊急時には、ボタンひとつでオペレーターにつながるSOSコール機能も搭載している。

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