9月4日に2店舗同時オープンしたトヨタモビリティ東京のGRガレージ東京蒲田と東京深川で、9月7日から8日までオープニングイベントが開催され、両店舗で新型スープラの多田哲也チーフエンジニア(CE)を招きトークショーが開催された(7日のみ)。
トークショーには多田CE共に、スピードスケートの金メダリストで、同社からヴィッツレースに参戦する清水宏保さん、海外ラリーに参戦経験豊富な寺田昌弘さん、GR東京レーシングチーム・武藤義明監督が登壇。86レースに参戦する同社社員ドライバー、水谷大介さんが進行役を務めた。
トークショーでは、スープラ開発者ならではの話が聞けた。例えば、4気筒ついては「決して廉価版ではなく、6気筒に比べ軽量で重量配分も優れ、峠の下りでは86より軽快です」と、6気筒とは性格を異にするモデルだという。
MTを望む声が多いが「ます1度試乗を。従来のATのイメージが一転します。ATでもほとんど直結で、変速スピード早い」と最新ATの進化ぶりを強調した。
一方、スープラの低重心・ワイドトレッドは、スピードスケートの世界も共通で「1週間食事の量を減らし、小腸と胃の位置をずらし骨盤を下げ、身体のバランスを変えます(清水さん)」と、一流アスリートの努力を披露。来場者を驚かせた。
CASEの普及でスポーツカーの今後が気になるが「自動運転に活用される技術で、新たな楽しみが広がる」と多田CE。将来は、VRゴーグルをつけレース観戦をすると、競技車両に〝同乗〟したような観戦も可能になるという。
近年注目されるeスポーツも、スープラの年次改良に生かされるようで「eレースドライバーは、スープラ開発メンバーの一人と位置付け頑張ってもらいます(多田CE)」と、自動車産業の技術変革がスポーツカーの楽しみ方を増やしてくれるようだ。