ホンダは、独自の回転数電子制御技術を採用した汎用エンジン「iGX」に、新型のV型2気筒(Vツイン)シリーズ4モデルを追加し、今月より日本国内の各種作業機械メーカーからの受注を開始する。なお、供給は2020年2月より順次行う予定となっている。
新型「iGX Vツインシリーズ」は、ECU(電子制御ユニット)がスロットル開度を常に制御することで、搭載作業機械が要求する作業回転数や、アイドル回転数などを正確に保持する回転数電子制御技術「電子ガバナー(STRガバナー)」や、FI(電子制御燃料噴射)システムに加え、リモート制御も可能なDBWなどを採用することで、より複雑で高度な用途に対応するとともに、優れた燃費性能と高い作業効率を実現した。
「iGX Vツインエンジン(ホリゾンタルタイプ)」の主な用途は、発電機・水ポンプ・粉砕機・エアコンプレッサー、高圧洗浄機・建設業務用昇降機/高所作業機となる。また、「iGXV Vツインエンジン(バーチカルタイプ)」の主な用途は、乗用芝刈機・トラクターとなっている。
なお、新型「iGX Vツインシリーズ」は、米国ネバダ州ラスベガスで開催された商業建築機械の国際見本市「ワールドオブコンクリート2019」(2019年1月22日~25日)において既に発表しており、北米地域を中心に海外の各種作業機械メーカーへの供給を順次開始するとしている。