ホンダは、市場環境の変化や多様化するカスタマーのニーズに対応すべく、2019年10月より中古車に関する3つの取り組みを順次展開し、国内中古車事業を刷新することを発表した。これにより、カスタマーは、信頼性の高いHonda中古車を、豊富な在庫の中から、より安心して購入することが可能になるとしている。
具体的には①認定中古車制度の刷新、②チャネル名称と店舗デザインの変更、③システム導入による中古車事業ネットワーク化、の3つの取り組みを順次展開するとしている。
【認定中古車制度の刷新】
まず認定中古車制度では、2019年11月より認定中古車の基準を厳格化するとともに、「Honda認定中古車 U-Select(ユーセレクト)」というブランドを新たに立ち上げる。「認定中古車U-Select」は、ホンダ車であること、修復歴(修復歴車は一般財団法人日本自動車査定協会が定義する車輌の骨格部位に損傷があるもの又は修復されているものを指す)がないこと、第三者機関による車両状態証明書が発行されていることの3つの条件を満たした中古車に限定するとしている。さらに、U-Selectの認定条件に加え、年式5年未満、走行距離5万キロ未満の車両といったさらに厳しい条件を満たす中古車を「U-Select Premium(ユーセレクト・プレミアム)」とし、その結果、カスタマーに安心かつニーズに合った中古車を提供することが可能となるとしている。
【チャネル名称と店舗デザインの変更】
認定中古車制度の刷新に伴い、中古車販売チャネル名称である「オートテラス」を「Honda Cars・U-Select(ホンダカーズ・ユーセレクト)」に変更する。これに伴い、店舗イメージカラーを、従来の緑からホンダ・カーズと同じ白を基調としたものに統一する。店舗デザインの切り替えは、2020年3月末までに完了する予定となっている。
【システム導入による中古車事業ネットワーク化】
従来、ホンダ・カーズ個社ごとに管理されていた中古車情報を、システムによりネットワーク化することで、ホンダ・カーズ間のデータ連携を強化する。具体的には、カスタマーが中古車購入時に、全国ホンダ・カーズの中古車在庫から車両を選択することが可能になるなど、全国のホンダ・カーズネットワークを活用した中古車事業を展開していくとしている。なお、2020年夏から開始予定としている。