国土交通省では、一般道においてドライバーの異常により運転の継続が困難になった場合に、交差点等への停止を回避しながら、自動運転技術を活用して可能な限り路肩等に自動車を寄せて停止させるドライバー異常時対応システムのガイドラインを策定したことを発表した。
近年、ドライバーの異常に起因する事故が年間200~300件も発生しており、このような事態を受け、国土交通省では産学官の関係者で構成される「先進安全自動車(ASV)推進検討会」において、開発等の指針について検討し、平成28年に基本型のドライバー異常時対応システムのガイドラインを策定し、平成30年に発展型(路肩等退避型)の高速道路版のガイドラインを策定、今回「ドライバー異常時対応システム発展型(路肩等退避型)の一般道路版」のガイドラインを策定した。
今回策定されたガイドラインは、一般道において、ドライバーの異常により運転の継続が困難になった場合に、交差点等への停止を回避する機能 を有し、可能な限り路肩等に寄せて停止させるシステムについて、開発等の指針を示したものである。
国交省は、今回のガイドラインの策定により、自動車メーカーにおける同システムの技術開発が促進され、同システム搭載車両の早期導入が期待されるとしている。