「有山勝利の視軸」公僕たる人達の交通違反

コラム・特集

一昨年9月、新潟県警の女性巡査が公用車を運転して研修会場へ向かう途中、高速道路を時速175㎞で走行したとして、道交法違反(速度超過)の疑いで、書類送検すると共に戒告処分とした。

今年1月、千葉県の巡査は、千葉市の市道で法定速度(時速60㎞)を85㎞上回って走行したとして書類送検、減給100分の10(1カ月)に。歯科予約があり急いでいたという。

昨年1月には警視庁の交通機動隊の白バイ隊隊員が、交通違反の取り締まり中に違反した乗用車を停車させたところ、運転者が自分は警察官だと名乗ったので、反則切符の交付手続きをしなかったという。警視庁警務部では、事実確認中で、調査の結果判明した事実に基づいて適切に対応するとしていた。

今年4月、神奈川県警戸塚署の運転免許課主査の事務職員が酒気帯び運転をして他のクルマに追突、現行犯で逮捕された。

茨城県土木部の係長が19年間無免許で運転を続け、昨年4月に隣のクルマにドアをぶつけ発覚。県は昨年6月に無免許を把握していたが公表しなかった。

埼玉の川越署の警官は、勤務で使用する警察車両を無免許で運転。昨年9月免許保有と申告したが、当て逃げで発覚。免許証の確認はなかった。

昨年2月、渋谷区で乗用車を降りる時、ギヤをパーキングに入れないまま誤ってアクセルを踏み、時速100㎞ほどで約320m暴走し、男性をはねて死亡させ、建物を損壊させたのは、元東京地検特捜部長(79歳)で在宅起訴となった。代理人の弁護士は、事故原因が運転者の過失に基づくものではないことを、法廷で明らかにしたいと述べている。

沖縄県の豊見城署は本年2月、豊見城市の市道で防衛庁沖縄防衛局職員を酒気帯び運転で現行犯逮捕した。

東京都稲城市の市会議員はこの1月、飲酒運転をしたことで議員辞職願いを出した、一通り眺めてみると、各職各様だが、以前はこんなにニュースに取り上げられることはなかったように思う。ごく当たり前の感じで、本来公僕が取り締まりの対象となっている。所属長の改めての判断なしで、それぞれの職務に精励してもらいたいものである。

有山勝利プロフィール

1937年生まれ。1960年に総合輸入車ディーラーに入社、そのまま定年まで殆ど広報作業に従事、依頼により1966年より、ブリヂストン・タイヤニュース、週刊大衆に連載執筆、筆名に有川 浩を使用、月刊自家用車、報知新聞、日刊スポーツ、スポーツニッポン、ディリースポーツ、マイカー情報(札幌)、くるまにあ にも連載、単発は無数。媒体側と広報担当の双方と交友、互助の功を上げた。

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