FIA(国際自動車連盟)は、3月7日にジュネーブで開かれたモータースポーツ評議会(World Motor Sport Council)で、ドリフト世界一決定戦となる「FIA Intercontinental Drifting Cup (FIA IDC)」を2019年11月29日(金)~12月1日(日)に筑波サーキットでの開催を決定した。
お台場特設コースで開催された2018年の大会では、「ゴーチャ」の愛称で知られるロシアのゲオルギィ・チフチャン選手が優勝。しかしお台場会場は2020年東京オリンピック・パラリンピック開催に向けて準備が進むため使用できず、2019年のFIA IDCは筑波サーキットでの開催となった。
1966年にオープンした筑波サーキットは東京から約60㎞離れた茨城県下妻市に位置し、 全日本ロードレース選手権や全日本F3選手権が開催されるなど日本のモータースポーツ史に残る歴史あるサーキット。
同大会プロモーターのサンプロスが主催するアジア最大のドリフトシリーズ、「D1グランプリ」の会場としても使用される他、若年層には「グランツーリスモ」の定番コースとしても親しまれている。
2019年に新設されたFIAドリフティングコミッションのプレジデントでもある飯田章は今年の大会について、「FIA IDCは驚異的なスピードで毎年成長しており、お台場の特設コースでは物足りなさを感じ始めていました。今回は3度目ということもあり、サーキットで開催する最適なタイミングだと考えています。筑波サーキットはこれまでに比べてコースが長く、より高速で迫力のあるドリフトを楽しむことが出来ると思います」とコメントしている。
また、サンプロス代表取締役の齋田功は、「2018年に開催したFIA IDC 2018 Tokyo Driftはおかげさまで盛大なイベントとなりました。今年はお台場から筑波サーキットに移り、新しいコースで開催となるため各国のドライバーにとっても新しいチャレンジとなると思います。大会のスケールは年々拡大しており、今年サーキットへ移動することにより、さらに大会を進化させることができると考えています」と意気込みを語った。