日産自動車、新型「リーフ」日本仕様のB7グレードを発表、バッテリー容量78kWh、最大一充電走行距離702km(WLTC)を実現

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日産自動車は10月8日、新型「リーフ」日本仕様のB7グレードを発表した。10月17日から全国の日産販売店にて注文受付を開始し、納車は1月より順次開始を予定している。

また、お求めやすい価格設定の55kWhバッテリーを搭載したB5については、来年2月頃の発表を予定している。

6月に全面刷新された3代目となる新型リーフは、2010年の初代リーフの発売から15年間積み重ねた知見と経験を最大限に活かして開発が行われ、大胆で洗練されたデザインと、考え抜かれた室内空間を実現した、次世代のクロスオーバーEV。

今回発表したリーフBグレードは、78kWhのバッテリー容量を持ち、最大一充電走行距離702km(WLTC)(B7 X プロパイロット2.0非搭載モデル)を実現した日本仕様のモデル。

 

<最大702kmの航続距離を実現>

78kWhのバッテリーを搭載し、最大702kmの航続距離を実現するとともに、最大150kWの急速充電に対応。150kWの急速充電機を使用した場合、35分で充電量10%から80%までリカバリーすることが可能。

また、クルマ全体の冷熱システムを一括制御するエネルギーマネジメントシステムを採用しており、エアコン、バッテリー、モーター、車載充電器の冷熱システムを統合することで、クルマの中で発生する熱を最大限有効活用する他、ナビゲーションシステムと連動した「ナビリンクバッテリーコンディショニング」も採用し、走行ルートに応じてバッテリー昇温や冷却を自動で制御することで、エネルギー消費を最適化するとともに、充電速度を向上する。

さらに、新開発のEVパワートレインでは、モーター、インバーター、減速機といった主要な3つのコンポーネントを一体化した3-in-1構造とし、従来比でユニット容量を10%削減しながら、モーターの最大トルクを4%向上。ローターを複数に分割し、それらを斜めにずらして配置した分割スキューローターの採用 や、ハウジングやモーターマウントブラケットを高剛性化することで、モーターの振動を大幅に低減し、より滑らかで気持ちの良い走りと、静粛性が高い快適な室内空間を実現。

サスペンションには、リヤにマルチリンク式を採用するとともに、日本の道路環境に合わせて専用のサスペンションチューニングを施すことで、あらゆる路面に対応するフラットで快適な乗り心地を実現。シーンに合わせて加速感や減速量を変更できるドライブモードに、加速と減速力を好みによってカスタマイズできるPERSONALモードを新たに設定した他、EVならではのワンペダル感覚を楽しめるe-Pedal Step、さらにパドルで回生量を調整できる回生ブレーキコントロールパドルを採用した。

 

<先進感を演出する洗練された外装>

ファストバックスタイルのシルエットや空力を考慮しデザインされたホイール、電動格納式のアウトサイドドアハンドルやフラットな床下に至るまで、徹底的に空力性能を磨きあげ、同クラスとしてトップレベルの0.26という優れた空気抵抗係数(Cd値)を実現し、航続可能距離の続伸を実現。

フロントでは、6つの丸みを帯びた長方形で構成されたシグネチャーランプと一文字のセンターLEDアクセントランプが存在感を強調。リヤはⅡ三(ニッサン)パターンがあしらわれたLEDリヤコンビネーションランプ(3Dホログラム)が先進感を演出。

 

 

<使いかっての良い開放感のある室内空間>

CMF-EVプラットフォームの採用によりフラットなフロアと開放感のある足元空間、そして使い勝手のよいラゲッジルームを実現。インストルメントパネルは横に広がるフローティングデザインを採用し、落ち着いたミニマルな雰囲気を演出。

また、日産として初となる調光パノラミックガラスルーフ(遮熱機能付)を搭載。電子調光技術によりボタンひとつでガラスの透明度を変えられる他、遮熱機能を持たせることで年間を通じて快適な室内空間を実現。Bose®パーソナルプラスサウンドシステム(10スピーカー、運転席用アナウンス)も搭載。

12.3インチの大型デュアルディスプレイを採用し「Googleマップ」「Googleアシスタント」「Google Play」の各機能に対応した、Google搭載のNissanConnectインフォテインメントシステムを搭載。

 

<多彩な先進運転支援技術を採用>

ドライバーの安全を全方位からサポートし、長距離運転の負担を軽減する360°セーフティアシストを搭載。

また、日本の道路環境やカスタマーニーズを踏まえ、日本専用の装備も多く搭載しており、自動車専用道路においてハンズオフドライブが可能で、長距離運転の疲労を低減する「プロパイロット2.0」、スムースな駐車を支援する「プロパイロットパーキング」と「プロパイロット リモート パーキング」、後方視界を確保する「インテリジェントルームミラー」を設定するとともに、万が一の交通トラブルの際の映像を記録できる「ドライブレコーダー(前後セット)」も採用

さらに、加減速を繰り返すシーンでも車間を一定に保ち、先行車両に合わせて減速し停止までをサポートする「インテリジェント ディスタンスコントロール」を採用した。

 

<「AC外部給電コネクター」を搭載、「V2H」機能も継続採用>

充電ポートに接続する「AC外部給電コネクター」を使用した場合、ドアをロックした状態でも1,500Wの電力を使うことができ、アウトドアアクティビティに加え、災害時の非常用電源としても活用できる他、室内と荷室に合計2つの100V AC電源(1,500W)を搭載し、合計最大1,500Wの電力が使用可能。

また、従来のリーフから有する「V2H(Vehicle to Home)」機能も継続採用している。

 

【希望小売価格】518万8700円~599万9400円

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