日産自動車は8月22日、新型「ルークス」を先行公開した。車両本体のメーカー希望小売価格(予定)は160万円台(税込)~、発売は秋頃を予定している。
なお、8月23日より日産グローバル本社ギャラリーにて車両展示を実施する他、あわせて同本社ギャラリーにおいて、新型ルークスの新機能を体験できる展示イベントも開催する。
新型ルークスは、従来の軽自動車の常識を打ち破る、まったく新しい価値を提供するモデルとして開発。
心地よい内装や、「インテリジェント アラウンドビューモニター」(移動物検知、3Dビュー機能付)をはじめとする多くの先進安全技術などを採用し、心にゆとりをもって乗りこなせる軽自動車として、前型モデルに続いて、日産自動車と三菱自動車の合弁会社NMKVのマネジメントのもと、日産が企画、開発を行った軽自動車。
内装では、乗りこんだ瞬間に開放感をもたらすデザインを採用。12.3インチの統合型インターフェースディスプレイによるシームレスな空間は、従来の軽自動車を超えた上質な乗り心地を実現し、自宅のリビングにいるかのような快適な空間を提供。
また、アラウンドビューモニターをさらに進化させた「インテリジェント アラウンドビューモニター」(移動物検知、3Dビュー機能付)を搭載。交差点やT字路など、死角を「見える化」することで、“見えない不安”を取り除き、運転時の安心感を大きく向上した。
<「Roomy×Max」をデザインコンセプトとした外装デザイン>
「Roomy×Max」をコンセプトに、軽規格のなかで最大限大きさを表現するデザインを採用。その中でも、新型ルークスを象徴するデザインモチーフとして「かどまる四角」を、ヘッドライト、リヤコンビネーションランプ、ドアハンドル、ホイールなど随所に採り入れ、広さ・大きさを象徴する四角のかどをとり、まるくしたモチーフを採用することで、新型ルークスのぬくもり感と遊び心を表現。
車体色には、日本の伝統的な建築様式である「唐破風(からはふ)」から着想を得た、フードを含むベルトライン下から塗り分けられた、日産初となるユニークなカラーコーディネーションの新たな2トーンカラーを設定。
また、「セラドングリーン」「シナモンラテ」「セトブルー」を新色として採用することで、ハイウェイスターシリーズに6通りの2トーンと7色のモノトーン、スタンダードシリーズに7色のモノトーンをラインアップし、全17通りの多彩なバリエーションを設定した。
<「Breeze(そよかぜ)」をデザインコンセプトとした内装デザイン>
リビングルームのような心地よい風と光を車内へ取り込み、全乗車員がリラックスできる居心地よい空間を目指して開発。
「縁側」や「ハンモック」などをデザインキーワードに、実際の空間以上の解放感を目指して開発。ヘッドレストやスピードメーターなどにも「かどまる四角」の遊び心あるデザインモチーフを取り入れており、インパネには軽自動車初となる12.3インチの大型統合型インターフェースディスプレイを採用し、クラスを超えた先進性と上質感を演出。
<大人4人が広々と過ごせる室内空間>
室内長は前型より115mm拡大し、クラストップ(2025年8月現在 日産自動車調べ/数値は日産測定値)となる2315mmを実現。また、後席ニールームについても前型同様クラストップ(2025年8月現在 日産自動車調べ/数値は日産測定値)の795mmの広さを確保。荷室においても荷室最大長675mmを確保した。
<優れた快適性と使い勝手>
スーパーハイトワゴンの特長である後席スライドドアは、前型に引き続きクラストップ(2025年8月現在 日産自動車調べ/数値は日産測定値)となる650mmの開口幅を確保すると同時に、セレナと同じサイズの大型乗降用グリップも装備。
また、後席もクラストップ(2025年8月現在 日産自動車調べ/数値は日産測定値)の最大320mmスライドさせることが可能。
さらに、収納面の進化も図り、インパネには角型紙パックも入るカップホルダーや、ティッシュボックスを丸ごと隠せる引き出しに加えて、スマートフォンや財布などを置くことができるインストセンタースライドボックス、メーター裏に小物などを収納可能な蓋付のインスト運転席アッパーボックスなどを装備した。
<高い静粛性で快適な移動空間を実現>
エンジンの燃費と静粛性の改善を図った他、防音効果のある遮音シートや高機能吸音材をドアやタイヤ周りに採用し、高い静粛性を実現。
また、シートトリムには柔らかい肌触りと伸縮性により、しっかりと体を包み込むメランジ生地を採用している他、後席にはシートの着座接地面を拡大し、体圧をより分散させるように改良を施したことに加え、振動吸収性に優れる高密度のウレタンを採用したことで、走行中に体が振られることを抑制し座り心地を向上した。
<運転支援システムを拡充>
「インテリジェント アラウンドビューモニター」には、本来は見えない車体下の映像を生成する「インビジブルフードビュー」、さらに日産の軽自動車としては初搭載となる車両の周辺状況を3D映像でより直感的に確認可能な「3Dビュー」、交差点等で運転席から死角になる前方の左右が見えるようにサポートする「フロントワイドビュー」の3つの新しい表示機能を搭載。
また、前型でも好評の「プロパイロット」に加え、新たに交差点の歩行者や対向・交差車両を検知し、衝突回避を支援する機能が加わった「インテリジェント エマージェンシーブレーキ」、車線変更時の斜め後方の車両との接触回避をアシストする「インテリジェント BSI(後側方衝突防止支援システム)」、軽スーパーハイトワゴン初の「BSW(後側方車両検知警報)」、後退時に後方を横切ろうとする車両を検知すると警告音でドライバーに注意を促す「RCTA(後退時車両検知警報)」などを搭載し、軽自動車として最高レベルの機能を実現した。
<NissanConnectインフォテインメントシステムを採用>
従来のディーラーオプションナビの選択肢に加え、メーカーオプションのNissanConnectインフォテインメントシステムを採用。同システムはGoogle搭載により、「Googleマップ」「Googleアシスタント」「Google Play」の各機能に新しく対応し、多彩な情報とエンターテインメントにシームレスにコネクトできる他、メーカーオプションのドライブレコーダーと連携した場合には、離れた場所からでもクルマを見守る新サービス「リモートフォトショット」にも対応可能。
日産モータースポーツ&カスタマイズ(略称「NMC」)は8月22日、新型「ルークス」をベースにしたカスタムカー「AUTECH LINE」と、ライフケアビークル(LV)「助手席スライドアップシート」を先行公開した。発売は秋頃を予定している。
<新型ルークス「AUTECH LINE」>
「AUTECH LINE」は、さりげない個性やこだわりをクルマに求めるユーザー向けとして、車種ごとに最適化した特別なカスタマイズを施した新たなシリーズ。今回、「キャラバン」続いて新型ルークスにも設定された。
新型ルークス AUTECH LINEは、クール&アグレッシブを商品コンセプトに、専用デザインのフォグランプフィニッシャーや15インチアルミホイール、シルバー色ドアミラー、新型ルークスで唯一のブラック基調のインテリアを採用したカスタムカー。シート地には、スタイリッシュな意匠と上質な手触りに加え、防水機能も兼ね備えた専用の合皮素材を採用。
<新型ルークス「助手席スライドアップシート」>
新型ルークス 助手席スライドアップシートは、助手席が車両の外側に電動で回転・昇降することで、車への乗り降りが楽に行える車両。さらに広く快適になった室内空間とゆとりのあるドア開口高で、背の高い方でも頭上を気にせず安心してスムーズに乗り降りができる他、乗車時やシート回転時に掴まることができる助手席側Aピラー部のグリップや、車いす固定用ゴムネットを全車に標準装備した。