長野県の山岳リゾート、長野県松本市にある「上高地」。標高約1500メートル、大自然のなかで、トレッキングや宿泊、食事などを楽しめるスポットをご紹介します。
(自然環境を守るため、上高地へのアクセスは通年マイカー規制となります。松本市方面からは「沢渡(さわんど)駐車場」、高山市方面からは「あかんだな駐車場」に駐車したら、シャトルバスまたはタクシーで上高地バスターミナルへ向かいます。また、上高地の観光シーズンは毎年4月27日の開山祭~11月15日の閉山式までです。)
(写真提供:上高地観光旅館組合)
※ 掲載記事に関して
新型コロナウイルス感染拡大防止のため、紹介する施設によっては営業時間の変更や休業、イベントの延期・中止が生じる場合があります。また、情報は記事掲載時点のものです。お出かけの際は、事前にHPなどで詳細をご確認ください。
上高地のシンボル「河童橋」
壮大な山々を背景に、清らかな梓川に架かるのは「河童橋」です。河童橋は、上高地としてイメージされる風景には欠かせない、象徴的な存在。そして、穂高連峰や岳沢、焼岳を展望できるビューポイントでもあります。
名前の由来は「河童が住んでいそうな深い淵があった」「橋がなかった頃、衣類を頭に乗せて川を渡った人々の姿が河童に似ていた」など諸説ありますが、本当のところは分かっていないそうです。
(写真提供:上高地観光旅館組合)
■住所:長野県松本市安曇上高地
■TEL:0263-95-2433(上高地インフォメーションセンター)
多くのホテルやショップで賑わう、通称「上高地銀座」
夏の行楽シーズンや、秋の紅葉シーズンなどは、上高地の最盛期。河童橋付近には、ホテルやレストラン、おみやげ屋が並んでいて多くの観光客で賑わうことから「上高地銀座」と呼ばれます。
ランチは、気軽に立ち寄れる山小屋レストランから、リゾートホテル内の本格派レストランまでさまざまな選択肢があります。ゆったり過ごすならロッジ、ホテルでの宿泊もおすすめ。早朝にしか見られない景色、清々しい空気を体感できます。
■住所:長野県松本市安曇上高地
■TEL:0263-95-2433(上高地インフォメーションセンター)
自然が凝縮されたような湿原スポット「岳沢(だけさわ)湿原」
上高地エリアでは、木漏れ日あふれる遊歩道を歩いて、さまざまなスポットを巡ることができます。
「梓川右岸遊歩道」を明神方面に歩いて、約15分のところにあるのは「岳沢(だけさわ)湿原」。サワラやチョウセンゴヨウなど、原生林に囲まれた小さな湿原です。立ち枯れの木々が突き出した水面が、日の光に照らされてキラキラと輝き、透き通る水の底には、ところどころに苔むした石や木々が、ひっそりと佇んでいます。
(写真提供:上高地観光旅館組合)
■住所:長野県松本市安曇上高地
■TEL:0263-95-2433(上高地インフォメーションセンター)
カラマツの森に囲まれる「明神池」(みょうじんいけ)
河童橋から歩いて約60分、「穂高神社奥宮」に広がるのは「明神池」です。付近は古くから神々を祀る神聖な場所とされていて、静寂に包まれています。明神岳の最南峰のもと、青々とした針葉樹に囲まれる明神池は、自然による造形美です。
御祭神は「穂高見命(ほたかみのみこと)」。北アルプスの総鎮守、海陸交通の守り神、結びの神として鎮座します。上高地の名は、その穂高見命が穂高岳に降臨したことを意味する「神降地」や「神垣内」「神河内」が由来とされています。
(写真提供:上高地観光旅館組合)
■住所:長野県松本市安曇上高地
■TEL:0263-95-2433(上高地インフォメーションセンター)
梓川沿いの広場、岩肌に掲げられるレリーフ「ウェルターウェストン碑」
河童橋から梓川沿いの散策路を歩いて、約15分のところにあるのは「ウェルターウェストン碑」。英国人宣教師のウェルターウェストンは、上高地を有名にした「日本近代登山の父」として称えられています。日本での登山目的は、古くから信仰や修行、狩猟などでしたが、一躍レジャーとしての登山が広まったのが1896年(明治29年)。ウェルターウェストンが著した「日本アルプス登山と探検」において、上高地と穂高連峰、槍ヶ岳を世界中に称賛しました。その栄誉を称えるとともに氏の喜寿を祝って、額面型のレリーフが掲げられたのです。
(写真提供:上高地観光旅館組合)
■住所:長野県松本市安曇上高地
■TEL:0263-95-2433(上高地インフォメーションセンター)
※本記事は、おでかけ情報ウェブマガジン「Drive!NIPPON」からの転載です。