マツダとマツダセールスタイランド Co., Ltd. (以下「マツダタイランド」)は2月14日、タイ・バンコクで記者会見を行い、同社がこれまでタイで培ってきた現地サプライチェーンの強みを生かし、50億バーツを投資して、タイでの生産・販売体制を強化すると発表した。
具体的には、タイの生産拠点であるオートアライアンス(タイランド)Co., Ltd.を年間10万台の新型小型SUV生産ハブとして整備することで、日本や今後も安定した成長が見込まれるASEAN市場を中心とした輸出拠点としての役割を強化するとともに、マツダが過去70年にわたって参入してきたタイ市場での販売強化も図る。
さらに、2025年から2027年にかけて、バッテリーEV 2車種、プラグインハイブリッドモデル 1車種、ハイブリッドモデル2車種の計5車種の導入を計画しており、電動化が進展するタイにおける電動化商品ラインアップを拡充する。
導入予定の5車種のうち1つは、新型バッテリーEV の「MAZDA6e」で、マツダと重慶長安汽車股份有限公司(以下「長安汽車」)の中国合弁企業である長安マツダ汽車有限公司が製造。タイ向けのMAZDA6eは2025年中の発表を予定しており、マツダの強みであるデザイン、人馬一体の走行性能、クラフトマンシップと、長安汽車が有する電動技術やスマート技術を融合させた最新の電動車となり、中国の他、欧州、タイへ展開する。
記者会見で挨拶したマツダの代表取締役社長兼CEOの毛籠 勝弘氏は、「マツダはタイで70年にわたり、タイ政府からのご支援をはじめ多くの方に支えられ、強固な事業基盤を築いてきました。改めて関係する皆さまに、深くお礼を申し上げます。私たちは、『前向きに今日を生きる人の輪を広げる』というパーパスの実現に向けて、ステークホルダーの皆さまとの間に信頼と共感の関係を築くことを大切にしています。この理念のもと、電動化が進展するタイのお客さまのご要望に応える、マツダらしい電動化商品を導入するとともに、日本やASEAN市場を中心とした小型車輸出拠点としての役割を強化します」とコメントした。