トヨタモビリティ東京(片山守社長)は2月25日、新型コロナウイルス感染者移送用に「ウイルス感染抑制セパレータ」を発売した。
このウイルス感染抑制セパレータは、車両前方スペースと後方スペースの間にビニールシートを取り付けて室内空間を隔て、エアコンの設定とドアガラスの開閉により、前方を陽圧、後方を陰圧にすることで、車両後方の空気が前方に循環しないよう空気の流れを抑制するもの。新型コロナウイルス感染者を移送する運転者や、医療従事者の感染リスクを低減し、安全に移送することができる。
同社では2020年4月以降、このウイルス感染抑制セパレータ付きの車両を都内自治体(6区1市:計10台)や、医療機関(1台)へ計11台無償貸与している。利用者からは「運転手に防護服を着用させる必要がなく、安心感が得られる」と、貸与期間の延長要請や車両購入の申し出もあり、こうしたニーズに応えるため、このウイルス感染抑制セパレータの発売を決めた(新車購入時のオプションとして設定)。
適応車種は、新車のノア・ヴォクシー・エスクァイアで(グレードや他の装着オプションにより取り付けできない場合もあり)、ウイルス感染抑制セパレータ装着車をリースで契約する場合は、リース期間を1年からとし状況変化に対応しやすいよう配慮している。
【価格】7万7000円(カーテンシールドエアバッグ非装着車)/9万5700円(カーテンシールドエアバッグ装着車)