トヨタ自動車は10月29日、「Japan Mobility Show 2025(ジャパンモビリティショー 2025)」(プレスデー:10月29日~30日、一般公開日:10月31日~11月9日、開催場所:東京ビッグサイト)の会場において報道人向けプレスブリーフィングを実施した。
トヨタ自動車は、センチュリーをトヨタブランドの一車種ではなく別の「センチュリー・ブランド」として独立させることを宣言。センチュリー、レクサス、トヨタ、GR、ダイハツの5ブランドに再構築することを発表した。
佐藤 恒治 取締役社長 のプレゼンテーションでは、“誰かの助けになりたい”、“誰かを笑顔にしたい”という、誰かひとりの「あなた」の顔を思い浮かべてモノづくりをする、TOYOTAブランドの想いを「TO YOU」という言葉に載せた企業広告を紹介。
◆トヨタ企業広告「TO YOU」篇:https://youtu.be/175wT4xfXhE
ステージ上には、企業広告の最後に登場した誰かのためのクルマづくりの象徴だという次世代「カローラ」を展示。カローラは、時代に合わせて、人々の生活に合わせて、常に目の前のあなたに向けて見た目もボデータイプも様々に形を変えてきたモデルで、誰かのためのクルマづくり「TO YOU」の象徴であるとし、今後、動力がなんであれ、みんなが乗りたくなるかっこいいクルマを実現するための発明が詰まっているモデルだと述べた。
また、アフリカの農村に住む人々をYOUとして企画した「IMV Origin」を紹介。アフリカの「あなた」を目掛けて、①「未完成のまま工場を出荷すること」、②「そこで組立てても、まだ“この状態”」、という2つのアイデアが盛り込まれているという。①では、アフリカに「組み立てる」という“新しい仕事”を創出し、②では、使い方に合わせて現地のユーザーがクルマを完成。「あえてつくりきらない」という新たな発明に挑戦するクルマであると述べた。
続いて、ダイハツのブランド広告「わたしにダイハツメイ」を紹介。「小さいクルマがあったら便利なのに」という声から1950年に誕生した“大発明品”のミゼット。ダイハツでは、とても難しいクルマを小さくつくることの挑戦を継続し、たどり着いた未来のミゼットとしてステージ上の「ミゼット X」を紹介。
◆ダイハツTVCM ブランド広告「わたしにダイハツメイ」篇:https://youtu.be/WHMd6zv6cDA
さらに、ステージ上に展示されているFR(後輪駆動)の軽オープン「K-OPEN」について、小さいボディでFRを実現した、開発者たちの知恵と工夫が詰まった“とんでもない”モデルとして説明。「小さいからこそできる」トヨタにはできない大発明で、Mobility for Allを実現すると述べた。
TO YOUの広告に書いてある「あなたが行けないなら、モビリティが会いにいく」についても解説。自分が乗って動くことだけがモビリティではなく、「モビリティが“あなた”に近づいていく。何かを届ける。」ことも大きな役割だとし、コンセプトモデル「KAYOIBAKO」を紹介。段ボールに色々なサイズがあるように、KAYOIBAKOにもいくつかのサイズがあり、XLからSサイズまで、小さな箱はダイハツが、大きな箱はトヨタがつくることを説明した。
最後に、豊田喜一郎氏から受け継いだという、<そのクルマはどんな状況で壊れたのか。自分の目で見て改善したい>という「現地現物のエンジニア魂」、そして、<生活を止めてはいけない。日本をもっと良くしたい>という「国への思い」、の2つの想いを大切に、商用車「運ぶモビリティ」を育てていきたいと語った。
「Mobility for All」「誰かのために」「TO YOU」「わたしにダイハツメイ」の想いが、多様なモビリティをカタチにしていく原動力となると述べ、「あなた目掛けて」という一心で「色んな」もっといいクルマをつくることで幸せを量産し、「クルマの未来を変えていこう」という想いを力に変えて、これからもトヨタグループのみんなで発明に挑戦し続けていくと締めくくった。

 
					






















 
						 
						