マツダは10月4日、モータースポーツ活動におけるサブブランドの「MAZDA SPIRIT RACING」 初の市販車となる「MAZDA SPIRIT RACING ROADSTER(マツダ スピリットレーシング ロードスター)」と「MAZDA SPIRIT RACING ROADSTER 12R(イチニアール)」の予約受注を10月24日より開始すると発表した。発売は2026年1月上旬を予定している。
今回発表した2車種は、スーパー耐久シリーズ(以下「S耐」)に関わったエンジニアが培った技術を惜しみなく投入し、。パワートレインや車体の進化を反映し、「速さ」だけでなく「質感」にもこだわった、街中でもサーキットでのスポーツ走行でも楽しく走れることを目指して開発されたモデル。
パワートレーンには、4代目「ロードスター」の国内仕様ソフトトップモデル初となる2.0リッターエンジンを搭載。
2,200台限定で発売されるマツダ スピリットレーシング ロードスターは、街中からサーキットまで意のままに走る楽しさを追求した、「走り」と「質感」にこだわったモデル。
200台限定となる 「マツダ スピリットレーシング ロードスター 12R」は、最高出力200PS、フルバケットシートなど、サーキット走行を存分に楽しむための技術や装備を搭載したメーカーコンプリートモデル。同モデルの商談予約抽選応募受付を公式アプリ「倶楽部 MAZDA SPIRIT RACING」内で10月5日14:00から10月20日23:59まで実施し、抽選結果については10月23日に告知を予定している。
また両モデルの契約オーナーを対象とした、特別なイベント「MAZDA SPIRIT RACING OWNERS’ RECEPTION」(有償)を12月に実施する。
<「マツダ スピリットレーシング ロードスター」および「マツダ スピリットレーシング ロードスター 12R」の特徴>
①S耐参戦で得た知見と技術から、より力強い走りを実現
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- 「SKYACITV-G 2.0」(PE-VPR[RS]型)を専用チューニング。
- サーキット走行を楽しむため、特定の操作をすることで、ブレーキ・オーバーライド・システムとスピードリミッターを同時に解除する機能を追加。
- レブリミット回転直前まで出力を絞らずに走行できるように制御を変更。
- エンジン応答と質感を高い次元でバランスしたスロットル制御を採用。
- 減速時のブレーキングに集中できるようにヒールアンドトゥ操作時の回転上昇をアシストする制御を新採用。ブレーキ、アクセル、クラッチの各センサーを用い、ブレーキの踏力やアクセル操作量、エンジン回転数に応じてアシスト量を適切にコントロール。
- マツダ スピリットレーシング ロードスター 12Rでは、高回転域での伸びやかな加速にフォーカスし、最高出力を200PSまで向上。[吸気ポート形状の変更と、匠エンジニアの手作業による吸気ポート内側研磨により空気抵抗吸入空気量を増加させ、出力とレスポンスが向上/フレッシュエアダクトを大型化/カム形状の変更/エキゾーストマニホールドを藤壺技研工業株式会社と共同開発。従来の4-2-1排気から4-1排気化。4本のパイプの長さを統一し径を拡大。耐久性、遮熱・防音性能を省スペースで実現するために、ガラス繊維のバンテージとステンレスメッシュを採用]
- マツダ スピリットレーシング ロードスター 12Rでは、ダイレクトなトルク伝達と高負荷使用での耐久性を重視し、デュアルマスフライホイールからシングルマスフライホイールに変更。
②酷暑下でのサーキット走行のようなハードユースを想定した技術の採用
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- ラジエータ容量を大型化。
- トランスミッションのメインドライブギアに固体被膜潤滑剤を塗布。
- マツダ スピリットレーシング ロードスター 12Rでは、さらに以下の技術を採用。[サーモスタット開弁タイミング(冷却開始タイミング)の早期化/S耐参戦の「マツダ スピリットレーシング RS Future concept」と同じ低抵抗のピストンとピストンリングを採用。ピストンリングは、低摩擦係数と高い硬度を併せ持つDLC(ダイアモンド・ライク・カーボン)被膜を採用]
③高速域でも意のままに操る気持ちよさを提供するボディ・足回り
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- 専用チューニングを施したサスペンション、ビルシュタイン製ダンパーを採用。
- ストラットタワーバーを標準装備。
- マツダ スピリットレーシング ロードスター 12Rでは、熟練工による高精度なサスペンションアームの締め付けとホイールアライメント調整を実施。
④幅広いシーン、スピードでも運転に集中し、楽しむことを意識したコクピット
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- 黒基調の内装にシートベルト、ステアリングトップマーク、ステッチ、シートパイピングに刺激的な赤いアクセントを施したマツダ スピリットレーシング専用内装。
- アルカンターラ®素材をハンドル、シフトノブ、パーキングシフトレバーの3つの操作系に採用しドライバーの正確な操作をサポート。インパネやドアトリムなどにも採用し、レース車両のようなスパルタンなムードと上質さを表現。
- レカロ株式会社と共同開発したシート。[マツダ スピリットレーシング ロードスターではセミバケットシートを採用。アルカンターラ®を採用し、機能と質感を両立。ヘッドレスト部にブランドロゴをエンボス加工/マツダ スピリットレーシング ロードスター 12Rではフルバケットシートを採用。専用シート形状とし快適性と操作性を両立。表皮素材はRECARO純正で使用されるカムイ素材を採用し、質感・耐久性を確保/マツダ スピリットレーシング ロードスター 12Rのタコメーターには200PSを発揮する回転数に「▲」表示を追加]
⑤クルマ好きの心を刺激する特別感と高機能を兼ね備えたエクステリアデザイン
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- メッシュタイプのデザインを採用し、MAZDA SPIRIT RACINGのエンブレムを施したフロントグリル。
- マツダ スピリットレーシング ロードスター 12Rには、レーシーな専用デカールを設定。エンジンヘッドカバーは手塗りの結晶塗装を施し、シリアルナンバープレートを設置。
- ニュルブルクリンクサーキットで走行安定性を追求して独特な形状のリアスポイラーを含めたエアロパーツ。
- 株式会社レイズと共同開発した専用鍛造アルミホイール。S耐参戦の「マツダ スピリットレーシング RS Future concept」で使用している同社の「TE37」をベースに剛性を高めて、形状を最適化。MAZDA SPIRIT RACINGのエンブレムをホイールセンターキャップに、外周にブランドネームをあしらった専用デザイン。
⑥サーキットでのスポーツ走行に適した仕様を求めるお客さまに向けたアフターパーツ「MAZDA SPIRIT RACING SPORTS PACKAGE」
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- 低回転から高回転での音色変化にこだわったチタン製スポーツマフラー(藤壺技研工業株式会社)
- スポーツタイヤ「ADVAN NEOVA AD09」(横浜ゴム株式会社)
- ブレーキセット(スリットロータ&スポーツパッド) (株式会社ブレンボジャパン)
- LSD&専用オイル(株式会社オーエス技研)
- フルバケットシート&サイドアダプタ(レカロ株式会社)
- 「Sabelt」×「MAZDA SPIRIT RACING」ダブルブランド ハーネス(4点式/6点式)
【希望小売価格】[マツダ スピリットレーシング ロードスター]526万5700円[マツダ スピリットレーシング ロードスター 12R]761万2000円