トヨタ、戦略投資子会社「トヨタ・インベンション・パートナーズ株式会社」およびウーブン・キャピタル2号ファンドを設立

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トヨタ自動車は9月30日、ウーブン・バイ・トヨタ株式会社(以下「WbyT」)をはじめ、トヨタグループやトヨタの関連会社と社外の企業との連携を一層促進し、モビリティカンパニーへの変革をさらに加速するため、戦略投資枠1,000億円の新しい戦略投資子会社「トヨタ・インベンション・パートナーズ株式会社」(以下、TIP)を設立したと発表した。

また、グロース・ステージのスタートアップ企業に投資を行うトヨタのコーポレートベンチャーキャピタルであるウーブン・キャピタルは、2021年開始の1号ファンドと同様8億ドル(約1,200億円)規模の2号ファンド「Woven Capital Fund II」(以下「WC2号ファンド」)を設立したことを公表した。

トヨタの戦略投資子会社として設立するTIPは、一定の運用期間のあるファンドとは異なり、「次の道を発明」していく志を持った国内のアーリーステージのスタートアップや企業、発明家との事業連携に重点を置いた出資を長期的な目線で行い、新たな価値を継続的に創造していくことで「幸せの量産」に寄与する他、出資にとどまらず、出資先企業にトヨタの人財やモノづくりの知見など幅広い資産を活用してもらい、トヨタとの「掛け算」による長期的な協業体制の構築も目指している。

TIPでは、Toyota Woven Cityに参画する国内のアーリーステージのInventors(インベンターズ/発明家)も含め、まだ創業から日が浅い企業からすでに事業が成熟した企業まで、ビジョンを共有する企業と一緒にモビリティ創造の推進を図る。

WC2号ファンドでは、モビリティや、AI(人工知能)、自動化、気候テック(気候変動対策に焦点を当てたテクノロジー)、エネルギー、サステナビリティ等の分野において、事業拡大期にあるグロースステージのスタートアップを対象に20~25件の新規投資を予定。

ウーブン・キャピタルは2021年以降、グローバルの投資プロフェッショナルが中心となり、18社の企業に投資し、グローバル・ベンチャーの育成とトヨタグループ内での協業創出に注力しており、こうした協業の促進のため、2025年7月1日に、これまでWbyTにあった出資体制をトヨタからの100%直接出資へ移行した。

今回設立されたTIPは、トヨタベンチャーズやウーブン・キャピタルと相互の強みや経験、ノウハウを活かして共有しながら、トヨタに必要な戦略投資促進を目指すと述べている。

 

<トヨタ・インベンション・パートナーズ株式会社 概要>

  • 会社名:トヨタ・インベンション・パートナーズ株式会社
  • 事業開始日:2025年10月1日
  • 本社所在地:東京都中央区日本橋室町三丁目2番1号 日本橋室町三井タワー
  • 代表取締役CEO:近 健太
  • 投資枠:1,000億円
  • ウェブサイト:https://www.toyota-invention.partners/
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