三菱ふそうトラック・バスは3月27日、「eCANTER」の電気装置(電気配線)に不具合があるとして計1,406台のリコールを国土交通省に届け出た。対象となる製作期間は令和5年3月27日~令和6年6月21日。不具合の発生件数は1件。
不具合の部位は電気装置(電気配線)で、電動トラックのハイカレントヒューズボックスに接続しているハーネスにおいて、分岐部に施している保護テープによる防水処置が不適切なため、保護テープが損傷するとハーネス内部に水が浸入してハイカレントヒューズボックス内で結露水が発生することがある。そのため、結露水がハイカレントヒューズボックス内のリレー等に滴下して端子部が被水すると、EVシステムが機能しなくなって走行不能に至る等の不具合が生じるおそれがある。
改善措置は、全車両でハイカレントヒューズボックス行きハーネス分岐部に防水テープと防水シートを追加する。また、当該ボックス内部のリレー、ヒューズ、ハーネスの端子を点検し、腐食等が認められたものは修復または新品に交換すると共に、当該ボックス内部に水が浸入していた場合は水を除去する。