三菱自動車は12月5日、1トンピックアップトラック「トライトン」が、日本カー・オブ・ザ・イヤー実行委員会が主催する2024-2025日本カー・オブ・ザ・イヤーにおいて、秀でた内外装デザインを持つクルマを選出する「デザイン・カー・オブ・ザ・イヤー」を受賞したと発表した。三菱自動車が同賞を受賞するのは、昨年の「デリカミニ」に続いて、2年連続2回目となる。
今回の日本カー・オブ・ザ・イヤーでは、2023年11月1日から2024年10月31日までに日本国内で発表または発売された乗用車を対象に、11月6日に「10ベストカー」が選出され、11月26日の10ベストカー取材会を経て選考委員による投票が行われ、12月5日の最終選考会にて「2024-2025日本カー・オブ・ザ・イヤー」を決定。同時に、「インポート・カー・オブ・ザ・イヤー」、「デザイン・カー・オブ・ザ・イヤー」、「テクノロジー・カー・オブ・ザ・イヤー」も決定された。
トライトンは、1978年に発売された「フォルテ」をルーツとする1トンピックアップトラックで、発売以来45年間で5世代にわたり約570万台を生産、世界約150カ国で販売される三菱自動車の世界戦略モデル。
外装では、「BEAST MODE」(勇猛果敢)をデザインコンセプトに、パワフルで力強いデザインを目指して開発。ピックアップトラックに求められるタフさや力強さに加え、堅牢さを持ちながら俊敏さも併せ持つ堂々とした佇まいを表現。フロントには力強いパフォーマンスと、人とクルマを守る安心感を表現したフロントデザインコンセプト「ダイナミックシールド」を、力強く立体的なフロントグリルやフェンダーから繋がる力強い造形、それを強調するプロテクターで、ピックアップトラックに最適化を図った。
内装デザインでは、走行時の車体姿勢の変化をつかみやすい水平基調で力強い造形の「HORIZONTAL AXIS(ホリゾンタル アクシス)」コンセプトを進化させたインストルメントパネルの採用や、プロフェッショナルユースを意識した乗員を保護するためのソフトパットを要所に採用し、実用性を確保しながら幾何学的な造形とメタリックを多用したハイコントラストでモダンな空間を演出。スイッチ類は視認性にこだわり、ステアリングホイール、グリップ、ドアハンドル類では握り心地や逞しさを追求するなど「MITSUBISHI TOUCH(三菱タッチ)」という考え方に基づいてデザインされている。
<「デザイン・カー・オブ・ザ・イヤー」の受賞理由>
昨年に続きデザイン賞は三菱が獲得した。前回が軽自動車のデリカミニだったのに対し、今回はピックアップトラックの世界戦略車、トライトンでの受賞である。スリーダイヤモンドのお家芸である4WDを、一見武骨な、しかしだからこそ新しいライフスタイルを想起させる造形としたことが授賞につながった。堅牢なフォルムに同社が『ダイナミックシールド』と呼ぶ大胆なフロントエンドのデザインが調和。難しいダブルキャブでありながらバランスの取れたプロポーションを実現している。