いすゞ自動車は7月31日、同社として海外市場では初となる、バッテリーEV(BEV)向けコネクテッドサービスの展開を北米より開始すると発表した。また、BEVトラック導入に合わせて順次各国市場への展開も予定している。
同サービスでは、商用車情報基盤「GATEX(ゲーテックス)」を利用し、運送事業者にBEVを安心して使用してもらうための「稼働サポート」や、効率的な運用をサポートする「充電マネジメント機能」を世界共通で提供する。
同社では4月に発表した中期経営計画「ISUZU Transformation – Growth to 2030」において、「コネクテッドサービス」を、「運ぶ」を創造する新事業の起点の一つとして位置付けており、本年8月に予定している小型BEVトラック「Nシリーズ EV」の北米市場への投入に伴い、サービスを開始する。
<BEV向けコネクテッドサービスの内容>
◆稼働サポート
運送事業者は、自社のオフィスでバッテリーのSOH(State of Health)やSOC(State of Health)、残走行可能距離等、BEVトラックの運行に不可欠な情報に加え、安全装置の作動履歴等の使用状況の確認ができるほか、より省電費な運転につながるアドバイスを行う、省電費運転レポート作成が可能。
万が一の車両故障時にも、故障の内容や車両の位置情報を運送事業者やいすゞサービス工場向けに通知することで、故障へのスムーズな対応が可能となるのに加え、定期点検の時期や内容を通知する。
◆充電マネジメント機能
運送事業者は予め定めた充電計画に沿って、遠隔で各車両の充電制御を行うことが可能で、施設の電力デマンドピークの上昇に伴う課題を回避する。