三菱ふそう、バリ島で 電気小型トラック「eCanter」の実証実験を実施

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三菱ふそうトラック・バス(以下「MFTBC」)は7月28日、インドネシアのFUSO正規代理店であるPT Krama Yudha Tiga Berlian Motors(本社:ジャカルタ市、以下「KTB社」)が、2022年8月よりインドネシア・バリ島において電気小型トラック「eCanter」の実証実験を実施すると発表した。

FUSOブランド最大の海外市場であるインドネシアでは、今回が初めての「eCanter」の実証実験となり、7月27日にバリ島で開催された日系自動車メーカー5社の現地法人の共同プロジェクト「EVスマートモビリティー・ジョイントプロジェクト」の共同記者会見の中で発表された。同プロジェクトは、日本の自動車メーカー5社の現地法人がそれぞれ主力のEVを提供し、インドネシアにおけるEVエコシステムの将来性を調査・検証。「eCanter」を含む商用車はバリ島での物流をサポートし、乗用車は観光客向けのサステナブルな移動手段としての活用を予定。同プロジェクトの実証実験を通じて、参加社はEVの普及や関連インフラの整備に役立つ重要な知識を得ることを目指すと述べている。

今回の実証実験は、バリ島のデンパサール地区で、「eCanter」を工場の原材料の配送や郵便物の配達に使用。カスタマーニーズや電気トラックの運用における潜在的な課題を浮き彫りにするほか、MFTBCとKTB社では同実証実験を通じて、温室効果ガス排出削減を目指すインドネシアの政策をサポートするとしている。

インドネシア政府は2015年に「2030年までに温室効果ガス排出量を29%削減する」という目標を掲げ、その実現に向けて電気自動車(EV)の導入を支援するさまざまな政策を打ち出しているほか、2022年のG20サミット議長国を務める同国では、議長国としての任期中にサステナビリティを戦略的な柱の一つとして位置づけており、現地の物流事業者は電気自動車の導入を検討している。

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