パナソニックは9月2日、業界初となる10Ｖ型有機ELディスプレイを搭載した新型ストラーダ「Ｆ１Ｘプレミアム10」（CN-F1X10BLD／CN-F1X10LD）の2機種をはじめとする新製品発表会をオンラインで開催した。発表会では、ストラーダの上位モデルＦシリーズの3機種に加え、Ｆ１Ｘプレミアム10専用オプション装備のドライブレコーダーやリヤビューカメラ、コストパフォーマンスの高い７Ｖ型のスタンダードモデル4機種が発表された。今回発表された新製品は全て10月中旬に発売される。
Ｆシリーズのラインナップは、有機ELを採用しブルーレイ再生にも対応した最上位モデルのCN-F1X10BLD、同じく有機ELを採用し、DVD再生が可能なCN-F1X10LD、WVGA液晶ディスプレイを採用した９Ｖ型モデルの計３機種。この全てにインストルメントパネルから浮かせて取り付ける同社独自のフローティング構造を採用し、業界最多の４３０車種以上に大画面カーナビの装着を実現した。
新型ストラーダの最大の特徴となるのが、F1Xプレミアム10に採用された有機ELディスプレイだ。有機ELは、色域が広く色の再現性が優れている事に加え、バックライトを必要としない自己発光方式のため映像の基礎となる黒色を黒浮き（バックライトによる光漏れ）なく再現が可能。明暗が混在するシーンも明部と暗部をそれぞれくっきりと表現でき、ストラーダ史上最高画質を実現した。
また、ディスプレイ表面は低反射（AGAR）フィルムや空気層をなくしたエアレス構造により、外光の反射による映り込みを抑制。外光が差し込みやすい車内環境での視認性を高め地図情報もより見やすくなっている。
シャーシ構造も新規開発し、耐振動性も向上。路面の凸凹から車両、カーナビ本体、ディスプレイへと伝わる振動を分析し、シャーシユニットのディスプレイ保持部の剛性を高めたことで上下の揺れを抑制する。加えて、有機ELによりバックライトが不要なためボディの厚さは最薄部で約4.7㎜の薄型ディスプレイを実現。車内のインテリアの質感向上にも貢献する。
ストラーダカーナビの特徴のひとつでもある安全・安心運転サポート機能も強化。バック時にギヤをリバースに入れると“バックします”と音声で知らせる「リバースお知らせ機能」、バック時にバックの方向を動く矢印で表示する「バック方向表示機能」を新たに搭載。この新機能は、７Ｖ型のスタンダードモデルにも採用されている。
F1Xプレミアム10専用オプションのドライブレコーダー「CA-DR03HTD」とリヤビューカメラ「CY-RC500HD」の機能性もより充実した。どちらも先代モデルから約2.6倍の表示解像度となるHD画質を実現し、鮮明な画質とともにドライバーをサポートするストラーダとの連携機能を発揮する。
ドライブレコーダーは、視界を邪魔しない小型の広視野角２カメラで、車両の前後方を同時に録画可能。また、先代モデルからの特徴であるナビ画面にリアルタイムの後方映像を表示するワンタッチ後方ビュー、リバースへのシフトチェンジに連動してバック時に目視を補助するリバース後方ビューに加えて、前後カメラの記録映像を同時に再生することも可能となった。カメラはＦ値1.4の明るいレンズを採用し、視界の悪い夜間の走行時や駐車時でも鮮明に録画な映像を記録する。
リヤビューカメラは、先代モデルの水平画角約146度から約180度へ視野角を拡大。広視野角によりドライバーは、後退時に接近してくる歩行者や自転車等をいち早く認識でき、駐車時等の安全性向上に貢献する。
