トヨタ自動車は12月17日、「RAV4」をフルモデルチェンジし、同日より発売した。
今回のフルモデルチェンジで6代目となった新型RAV4では、“Life is an Adventure”をテーマに、「多様化」「電動化」「知能化」をキーワードに開発された、“どこへでも行けそう、なんでもできそう”という価値観を体現した新世代のSUV。
<「多様化」を象徴する3つのスタイル>
「多様化」では、洗練されたデザインの「Z」、オフロードも楽しめる「Adventure」、走りに拘りぬいた「GR SPORT(2025年度内発売予定)」の3車種を設定。
◆パワフルかつ洗練された外装、操作性を向上した内装
外装では、大径タイヤを装着することでSUVらしい踏ん張りの効いたスタンスを実現した「Big Foot」、キビキビとした高い走破性を想起させる「Lift-up」、なんでもできそうな使いやすい荷室空間を確保する「Utility」をキーワードにしたデザインを採用。上記3つの要素で“どこへでも行けそう”なRAV4らしさを表現。
内装では、ディスプレイやシフトなどの各種機能をまとめ、島(アイランド)のように配置した「アイランドアーキテクチャー」を採用。SUVとしての平衡感覚がつかみやすい水平なインストルメントパネルに加え、目線移動が少ないナビゲーション・メーター、手が届きやすいエアコン吹き出し口の配置などにより操作性を向上。
◆トヨタ初採用の先進装備で視認性や操作性を向上
- カラーヘッドアップディスプレイ<スロープ(斜め)表示>:グラフィックを刷新し、ドライバーの好みに合わせて情報量を切り替えできる3つの表示モード(フル/スタンダード/ミニマム)を設定。従来の「立面表示」から遠近感を活かした「斜め表示」へと変更したことで、情報の認識性を向上。
- エレクトロシフトマチック<一方向操作方式>:ワンアクションでの直感的なシフト操作と、すっきりとしたコックピットデザインを実現した他、シフト、電動パーキングブレーキならびにブレーキホールドのスイッチを機能的に集約し、運転中の視線移動や動作を最小限に抑えた。
◆「Z」「Adventure」「GR SPORT(2025年度内発売予定)」の3つの異なるグレードを設定
- 「Z」:フロントは、塊感のある「SUVハンマーヘッド」デザインを採用することで力強さを演出。ボディ同色バンパーとメッシュグリルに加え、グリル内側の加飾が先進的かつ立体的な存在感を際立たせ、リヤではバックドアガラスとランプが一体化したシームレスなデザインを採用し、ワイドで洗練された印象を強調。
- 「Adventure」:フロントのノーズピークを高く設定した専用デザインや大型アーチモールなどにより、タフで安定感のあるラギッドな外観を強調。内装では、低彩度グリーンにオレンジのアクセントを施した専用インテリアカラー「ミネラル」やカモフラージュ柄をインストルメントパネルやドアトリムなどにあしらうことで、アウトドアの世界観を演出。
◆RAV4らしさを継承するパッケージ
日常での扱いやすさを重視し、全長4,600㎜×全幅1,855㎜×全高1,680㎜(「Z」の寸法)のボディサイズはそのままに、使い勝手のいい最適な室内空間を実現。また、荷室を拡大し、749Lの大容量を確保した他、後席を倒したときの床の傾斜を緩やかにすることでよりフラットな荷室を実現。
<新世代ハイブリッドシステムを採用>
「電動化」では、HEVと新開発のプラグインハイブリッドシステムを搭載したPHEV(2025年度内発売予定)をラインアップし、電動車ならではのシームレスな加速感と力強い走りを実現。
高効率な2.5リッター直列4気筒エンジンと優れたモーター出力により、システム最高出力177kw(240ps)の力強い動力性能を実現した他、E-Four(電気式4WD)は前後輪の駆動力配分を100:0~20:80の間で緻密に制御し、発進加速性と旋回安定性を高いレベルで両立。
また、TRAILモード/SNOWモードの走行制御モードを設定した他、プラットフォームの改良や新採用のショックアブソーバーにより上質な走りを追求。
<「知能化」技術により進化した安全・先進機能>
「知能化」では、ソフトウェアづくりプラットフォーム「Arene」を初めて活用したことで、進化した安全・安心パッケージ「Toyota Safety Sense」やコックピットなどの重要なUIのソフトウェアの開発期間を短縮して車両に搭載。今後は複数機能を同時にアップデートに可能にするなど、更なる進化を目指している。
◆進化したToyota Safety Sense
ソフトウェア評価や、ソフトウェアの構成部品のモジュール化などでAreneを開発に活用し、画像認識や自動ブレーキ制御ソフトのレベルアップを図りった他、カメラやレーダー性能の進化により、検知できる範囲と距離が更に広がった。
- 作動領域を拡大し、より広範囲の「ぶつからない」をサポート:プリクラッシュセーフティは、先行車の減速をより早く検知できるようにした他、交差点進入時の車の陰からの飛び出し車両も検知可能とするなど、幅広い状況での作動を実現。さらに、低速時の加速抑制機能は直進時に加え、旋回中にも対応できるよう進化した。
- 高い認識力で、よりスムーズに追従:従来よりも周囲の車両をより早く認識可能なレーダークルーズコントロールにより、低速走行時における近距離での合流車や、合流車のウィンカーを早期に検知する能力が向上。
- ドライバー異常時対応システムに、路肩寄せ機能を追加:ドライバーの異常を検知した場合、警告を発しドライバーに操作を促す他、ハザードランプなどで車外に異常を報知しながら自車線内、または路肩に減速停車し、自損・加害事故の回避・事故被害低減を支援。
◆パノラミックビューモニター<3Dビュー付>
ディスプレイオーディオ画面での、スワイプ操作により、車両周辺の状況をドライバー好みの視点で確認することが可能。
◆新世代マルチメディア
- 12.9インチディスプレイオーディオ:大画面タッチパネルを採用したセンターディスプレイを全車に標準装備。進化した豊かなグラフィック表現、ユーザーの好みに合わせてカスタマイズできる表示で、より直感的な使用が可能。
- 音声認識の応答速度向上、運転中も快適操作を実現:レスポンスは従来比で約3倍高速化され、話しかけてから約1秒で応答し、運転中でもより快適に、ナビやエアコンの操作が可能となった。
【希望小売価格】[Z]490万円[Adventure]450万円






