NPO法人日本自動車研究者ジャーナリスト会議(RJC)は11月11日、2026年次RJCカーオブザイヤーの最終選考会をモビリティリゾートもてぎ(栃木県)で開催し、その結果「日産ルークス/三菱eKスペース・デリカミニ」がRJCカーオブザイヤーを受賞した。

<日産ルークス/三菱eKスペース・デリカミニ:授賞理由>
軽スーパーハイトワゴンの視界や利便性の良さをさらに高めながら、低燃費や上質な走行性能を実現。内外装などにそれぞれ独自の仕様を盛り込むことによって、日産自動車と三菱自動車工業の合弁会社であるNMKVが企画し、日産自動車が開発したひとつのプラットフォームから、個性的な3車種を誕生させたことを評価した。
また輸入車の中から選ばれるRJCカーオブザイヤー・インポートは「BYDシーライオン7」が、技術の中から選ばれるRJCテクノロジーオブザイヤーは「スバル ストロングハイブリッド」がそれぞれ受賞した。
<BYDシーライオン7:授賞理由>
0-100㎞/h:4.5秒(AWD)という圧倒的なスポーツ性能と、高級サルーンのような乗り心地を両立したプレミアムSUV。BYDならではのCTBボディ構造による高い剛性や衝突安全性、予防安全性、ドライバーの疲労までを検知するなど、先進安全技術が新たに採用されていることも高く評価した。

<スバル ストロングハイブリッド:授賞理由>
実績のある横置きエンジン用ハイブリッドシステムのTHSをもとに専用設計。スバルが車両設計の要としてきた縦置き水平対向エンジンによる「シンメトリカルAWD」を活かしながらフルハイブリッド化を実現し、システムに合わせてエンジンも新開発。力強い走りと燃費性能を向上させたことを評価した。
さらに、この他にスズキのBEV「e ビターラ」に対してRJCカーオブザイヤー特別賞を、三菱自動車工業所属の「増岡 浩」氏に対してRJCパーソンオブザイヤー賞がそれぞれ贈られた。
<スズキ e ビターラ:授賞理由>
アジアを中心とした先進技術を集約し、インドの最新工場で生産されるスズキ初のBEV。世界100以上の国と地域へ投入されるグローバルモデルでありながら、日本の多様な道路環境や降雪地域にも対応できるボディサイズや4WD仕様を備え、誰にでも扱いやすいクルマづくりを実現した点を評価した。

<三菱自動車工業所属の増岡 浩 氏:授賞理由>
選手として日本人初のダカールラリー2連覇を達成、監督としてチームを2度のアジアクロスカントリーラリー優勝に導くなど輝かしい実績を誇る。また、電動車での競技参戦により、環境問題に貢献する電動化技術の研究開発を推進。「4WD登坂キット体験イベント」ではデモドライバーを務め、安全運転の啓蒙活動にも積極的に参画していることも評価した。





