BMWとMINIは、「Japan Mobility Show 2025(ジャパンモビリティショー 2025)」(プレスデー:10月29日~30日、一般公開日:10月31日~11月9日、開催場所:東京ビッグサイト)の会場において、新世代「ノイエ・クラッセ」モデルである新型「iX3」、新型「MINIポール・スミス・エディション」などを世界初公開した。
BMW・MINIブースでは、新世代「ノイエ・クラッセ」モデルであるiX3、水素燃料電池技術、新型MMINIポール・スミス・エディションを含むMINIファミリー、限定車M2 CS、コンセプト・モデルBMW Concept Speedtopなどを出展。
<新型「iX3」のアジア初公開/初の新型ノイエ・クラッセ・モデル>
初の新型ノイエ・クラッセ・モデルであるiX3がアジア初公開された。iX3と共に展示されるのは、BMWグループ全体の未来を指し示す革新的な技術の数々。新型iX3が電気モビリティ、表示・操作コンセプト、デジタル化、コネクティビティ、デザイン、サステナビリティなど多岐にわたる分野で実現した技術的技術を紹介している。
日本向けiX3の生産は2026年3月に開始予定であり、日本国内のBMW正規ディーラーを通じ、現時点では2026年後半の開始を予定。
iX3の革新的なディスプレイと操作コンセプト「BMWパノラミックiDrive」は、新開発の「BMWパノラミック・ビジョン」と「BMWオペレーティング・システムX」を統合し、ユーザー体験を再定義。BMWならではの完璧なドライバー・オリエンティッドを実現する。
4基の高性能コンピューター「スーパーブレイン」で構成されるゾーン別アーキテクチャーが、ソフトウェア定義車両の基盤を提供。同高性能コンピューターの1つが「歓びの心臓部」となり、完全自社開発のBMWダイナミック・パフォーマンス・コントロール・ソフトウェアにより、静止状態からダイナミックな限界領域まで、車両全体の走行特性を管理。第6世代(Gen6)BMW eDrive、円筒形セル・バッテリー、新開発電動モーターを搭載した初の新型ノイエ・クラッセ・モデルとして、新型iX3は大きな技術的進歩を実現した。400kWの充電により、10分で372km(231マイル)の航続距離を追加することが可能であり、双方向充電機能により、車両自体が移動式電源バンクへと変貌する。
<2028年登場の新型「iX5 Hydrogen」>
2028年発売の新型iX5 Hydrogenの水素駆動技術は、BMWグループがトヨタ自動車と共同開発する第3世代燃料電池システムを基盤としており、同技術的進歩により、よりコンパクトな設計でありながら、より強力かつ効率的なシステムが実現。航続距離と出力を向上させると同時に、エネルギー消費量を削減する。ミュンヘンとBMWグループのシュタイアー工場の専門センターでは、同技術の初期プロトタイプを製作中であり、またBMWグループのランツフート工場では、駆動システム向けの追加コンポーネントを供給している。

<「 MINIポール・スミス・エディション」を初公開>
1998年、ポール・スミスは、クラシックなミニの限定モデルに彼のシグネチャーを提供して以来、数多くのプロジェクトを共同で実現している。
今回ジャパンモビリティショー 2025では、この伝統あるコラボレーションの新たなマイルストーンとなる新型「MINIポール・スミス・エディション」を世界初公開した。この特別仕様車では、ポール・スミスが世界的に有名な「クラシックにひねりを加えた」デザイン言語をMINIクーパー・ファミリーにもたらし、スタイリングとディテールは、ポール・スミスの紛れもないスタイルと、MINIブランドの遊び心にあふれた、陽気で独立心のある精神を融合したもの。
ノッティンガム・グリーンなどの限定車体色、ポール・スミスの「シグネチャー・ストライプ」などの洗練されたデザイン要素が、MINIポール・スミス・エディションの独特の外観を強調。
MINIポール・スミス・エディションの標準仕様には、ダーク・スチールをアクセントにした18インチのナイトフラッシュ・スポーク・ブラック・アロイホイールが含まれている他、ホイール・トリムとブラックの水平型トランクリッド・ハンドルにポール・スミスのサインを刻印。
MINIポール・スミス・エディションは、MINIクーパー 3ドア、5ドア、コンバーチブルの各モデルで提供。MINIポール・スミス・エディションの電気自動車モデルは、ジャパンモビリティショーでの世界初公開とともに販売が開始され、内燃エンジン搭載モデルは2026年第1四半期に受注が開始される予定となっている。
<限定車「M2 CS」を日本初公開>
Mツインターボ技術を搭載した高回転型直列6気筒エンジン(標準BMW M2搭載ユニットの改良版)は、6,250rpmで驚異の390kW/530hpを発揮し、BMW M社プレミアム・スモール・コンパクト・セグメントの高性能スポーツ・カーは、純粋なドライビング・プレジャーの基準をさらに高みへと引き上げている。
標準装備の8速Mステップトロニック・トランスミッション(ドライブロジック付)が、M2 CSの後輪にエンジンのパワーを伝達。炭素繊維強化プラスチック(CFRP)の使用を含む軽量設計技術の適切な採用により、特別仕様車の重量は標準のBMW M2と比較して約30キログラムの軽量化が図られている。軽量化と瞬時のパワー伝達により、0-100km/h加速を3.8秒で達成。「1-foot rollout」方式で算出された数値は3.5秒となっている。80km/hから120km/h(50~75mph)への中間加速は3.4秒、最高速度は電子制御により302km/h(188mph)に制限。シャシー技術とブレーキ・システムは、エンジン性能の向上と特別仕様車特有の重量バランス(車高を8mm低下)に精密に最適化されている。
外装では、CFRP製コンポーネントの数々と、M2でお馴染みのMエクステリア・ミラー・キャップ、特別仕様車標準装備のMカーボン・ルーフ、CS専用リア・ディフューザーといった専用ディテールが特徴的で、内装には、高級感あふれるアルカンターラによるスポーティな質感と革新的な軽量設計を融合。CFRP製センター・コンソールや、重量を最適化したMカーボン製フロント・バケット・シート(メリノレザー仕上げヒーター付き)も装備されている。














