スズキとミクニ、BEVのサーマルマネジメント設備稼働式を実施

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スズキと株式会社ミクニは9月19日、ミクニ委託した電気自動車(BEV)に関する先行開発業務について、9月18日にミクニの生田久貴代表取締役社長、スズキの鈴木俊宏代表取締役社長が出席し、ミクニの小田原事業所にてサーマルマネジメント設備稼働式を実施したと発表した。

スズキがミクニに委託する業務は主にBEVのサーマルマネジメントに関するもので、スズキのサーマルマネジメント設備をミクニの小田原事業所に導入し、今回、稼働を開始した。

同設備は、実物のサーマルマネジメントシステムとコンピュータ上の仮想モデルを融合させ、試作車が完成する前の段階で、実車と同じ環境で精密なサーマルマネジメントの評価を可能にする設備で、車両やバッテリーなどの仮想モデルを組み合わせることで、BEVの車両性能を左右するサーマルマネジメントシステムの開発を先行して開始することが可能となる。

スズキは、同拠点を最大限に活用してミクニが持つ専門的な知見と技術力を活かし、両社一体での開発を加速させ、BEVの開発期間、開発工数が極小となる開発体制を実現し、技術開発全体でエネルギー極少化となるものづくりを目指すと述べている。

 

<スズキ 代表取締役社⻑ 鈴木俊宏のコメント>

ミクニ様の小田原事業所に導入いただいたこの設備を活用することで、『冬でも航続距離が落ちにくい』『長く乗ってもバッテリーが劣化しにくい』といった、お客様にご満足いただける高品質なBEVの開発を、高い専門性を持つミクニ様と一体で加速できることを大変心強く思います。スズキの行動理念の1つである「小・少・軽・短・美」を体現し、エネルギーを極少化した電動車開発を進めてまいります。

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