三菱自動車は9月18日、欧州事業統括会社であるミツビシ・モーターズ・ヨーロッパ・ビー・ブイが、欧州市場向けの新型電気自動車(EV)「エクリプス クロス」を2025年内より欧州で順次販売を開始すると発表した。なお、同モデルはルノーグループのEV生産拠点であるルノーエレクトリシティ、ドゥエー工場で生産が行われる。
新型エクリプス クロスは、コンパクトSUV「ASX」、コンパクトハッチバック「コルト」、コンパクトSUV「グランディス」に続いて、アライアンスパートナーであるルノーグループよりOEM供給を受けるコンパクトSUV。CMF-EVプラットフォームを採用し、電気自動車(以下「BEV」)専用モデルとして欧州における電動化を推進する。
新型エクリプス クロスは、三菱自動車独自のデザインコンセプト「ダイナミックシールド」をフロントフェイスに採用し、力強く洗練されたスタイルを実現。約600kmの航続距離を実現する電動パワートレインやGoogle搭載の最新のコネクティッド機能、先進の安全技術を備え、日常から週末のロングドライブまで、安心かつ快適な移動をサポートする。
<約600kmの航続距離を実現する電動パワートレイン>
総電力量87kWhの駆動用バッテリーを搭載し、一充電あたり約600km(WLTPモード)の航続距離を実現。最高出力160kW/最大トルク300Nmを発揮し、アクセルを踏み込んだ瞬間から力強いトルクが立ち上がり、あらゆる路面状況での爽快なドライブフィールや、電動車ならではの静かでスムーズな走りを実現。回生ブレーキは、ステアリングホイールに配したパドルシフトの操作により、4段階から選択が可能。ワンペダル機能も搭載しており、アクセルペダル操作のみで加減速や停止の操作が可能。充電は、最大22kWの普通充電に加え、最大150kWの急速充電の利用も可能。なお、2026年には日常使いに最適な中距離モデルの販売も予定している。
<堅牢で洗練された外装デザイン>
デザインコンセプト“スマート アーマー”のもと、先進的で洗練されたスマートなEVデザインに、鎧のような力強いデザイン要素を用いることで、堅牢性や安全性を表現。フロントフェイスには、三菱自動車のデザインアイデンティティ「ダイナミックシールド」を進化させたデザインを採用。フロントグリルの立体的なハニカムパターンが力強さと上質さを演出し、特徴的なLEDフロントライトが堅牢性とモダンな印象を表現した。
ボディサイドは、デイタイムランニングランプ周囲に描かれたダイナミックなJ字型のラインが、引き締まった俊敏なプロポーションを演出し、特徴的な三角形デザインの20インチアルミホイールが、洗練された印象を強調。
リヤにおいては「ヘキサゴナル スタビリティ」というデザインアイデンティティを採用。彫り込まれたような六角形のモチーフが、力強さと三菱自動車のDNAを表現するとともに、水平に配したリヤコンビランプが、安定感と力強いスタンスを表現している。
<スポーティかつモダンな内装デザイン>
“スポーティ&モダン”をテーマに、車内を囲むように配されたサテンシルバーの水平基調のアクセントが、空間の広がりと先進性を演出。シートレイアウトは、広さと使い勝手にこだわった2列5名乗車で、ホールド性を高めたシートにはダイヤモンドパターンのステッチを採用し、上質感と快適性を実現。また、ドアパネルとダッシュボードに配したアンビエントライトがモダンで先進的な雰囲気を演出。
スイッチ操作でガラスの透過と調光の切り替えが可能なパノラマガラスルーフ(調光機能付)は、日差しの眩しさや熱を抑え、開放的かつ快適な室内空間を実現。あらかじめ設定されたパターンに基づき、全面透過や全面調光に加え、フロント透過・リヤ調光、フロント調光・リヤ透過の調整をすることが可能。
<デジタル化・コネクティッド機能>
縦型の12.3インチスマートフォン連携ディスプレイオーディオ(以下「SDA」)を採用。Google 搭載の車では、車に乗った瞬間からGoogle アシスタントや、Google マップといったアプリの利用や、Google Playからさらに多くのアプリのダウンロードも可能。
Apple CarPlay®およびAndroid Auto™にはワイヤレスでも接続し、シームレスなスマートフォン連携を実現。車載オーディオにはハーマンカードン製プレミアムサウンドシステムを採用。5つのリスニングモードから気分や好みに応じて音質を調整でき、臨場感あふれる高品位なサウンド体験を実現。
さらに、モバイルアプリ「Mitsubishi Motors」は、車両のロックやアンロック、車両の充電、駐車位置などをスマートフォン上から遠隔で操作、確認でき、日常の利便性を向上した他、ソフトウェアの無線通信技術「FOTA(Firmware-Over-The-Air)」に対応しており、SDA画面上の案内に沿うだけで、常に最新のソフトウェア環境にアップデートが可能。
<多彩な先進安全装備>
最大20に上る先進運転支援システム(ADAS)を搭載。超音波センサーやカメラ、前方レーダーにより車両周辺を常時モニタリングし、安全運転を支援。高速道路同一車線運転支援機能 マイパイロット「MI-PILOT」や後退時交差車両検知警報システム[RCTA]などの多彩な先進安全装備を採用した。