横浜ゴムは9月12日、FIA(国際自動車連盟)公認のワールドカップ格式レースで、世界初の水素燃料モータースポーツとして初開催される[FIA Extreme H World Cup(以下「Extreme H」)]にSUV・ピックアップトラック用タイヤブランド「GEOLANDAR(ジオランダー)」をワンメイク供給すると発表した。
Extreme Hは、10月にサウジアラビアで開催予定(開催日、場所の詳細は主催者より来週発表予定)となっており、横浜ゴムは10月4日・5日に開催する電動オフロードカーレースシリーズ「Extreme E」にもGEOLANDARを供給する。
Extreme HおよびExtreme Eは、持続可能な未来を実現する次世代技術の実証・普及と環境意識の向上を図るとともに、男女が公平に競争できるジェンダー平等の促進を目的に開催されるカーレース。
Extreme Hでは、専用開発された「Pioneer 25」が使用され、同車両は最先端の水素燃料電池を搭載し最高出力550馬力、0~100km/h加速4.5秒を発揮。本年はイギリス、スウェーデン、オーストリア、スペインから全8チームが参加し、世界トップクラスのドライバー(男性1名、女性1名の混成チーム)が参加。同レースは世界的に高い注目を集めており北米、中南米、欧州、アジア、中東など世界各地での放送を予定している。
Extreme Eは、Extreme Hの前身として2021年から開催されており、今回のレースを最後に終了を予定。同じく専用開発されたハイパフォーマンスな「Odyssey 21」が使用され、Extreme Hに参加する全チームが参戦。Extreme H同様、男性ドライバー1名、女性ドライバー1名の混成チームで競い合う。
横浜ゴムは両レースの活動理念に賛同し、オールテレーンタイヤ「GEOLANDAR X-AT(ジオランダー・エックスエーティー)」をベースにしたプロトタイプ仕様を供給。同タイヤは再生可能原料・リサイクル原料比率38%を達成しながら、高重量の水素燃料オフロードカーと電動オフロードカー向けに耐久性をより向上した。
◆「FIA Extreme H World Cup」公式ウェブサイト:https://www.fiaextremeh.com/