スズキのインド子会社であるSuzuki R&D Center India Private Limited(以下「SRDI」)は7月30日、ニューデリーで開催されたインドのエアカーゴ業界団体The Air Cargo Forum India(インド航空貨物連盟、以下「ACFI」)主催のアイデアコンペティション「Innovatopia Awards」において、インドのエアカーゴ業界の環境負荷削減につながる、持続可能で環境に優しい革新的なアイデアを表彰する「Sustainability & Go Green efforts」部門で最優秀賞を受賞したと発表した。
今回、SRDIはスズキの電動モビリティベースユニットを活用した、インドの空港におけるエアカーゴ領域の課題を解決するアイデアを提案し、インドのエアカーゴ業界から評価され最優秀賞の受賞に至った。
スズキは、長年培った電動車いすの技術をロボットの足に流用した製品である電動モビリティベースユニットを開発し、農業・物流・宅配など、様々な分野での課題を解決する事業に取り組んでいる。SRDIでは、スズキの電動モビリティベースユニットをインドの社会課題解決につなげることを検討している。
経済成長を続けるインドでは、国際取引の拡大とともにエアカーゴ業界も急成長する一方で、空港では物流量の増加に伴う業務の効率化やCO2排出量の削減が課題となっており、SRDIでは、電動モビリティベースユニットを活用することで空港の貨物搬送の効率化と自動化するとともに、従来のディーゼル牽引車から代替することでCO2排出量を削減し、空港のカーボンニュートラルに貢献するアイデアを提案。今後、スズキならびにSRDIは、同アイデアの実現に向けた検討を進めるとしている。