レクサスは7月24日、「LC」の一部改良を実施し、8月4日より発売すると発表した。また併せて、LC500とLC500 コンバーチブルに特別仕様車“PINNACLE”を設定し、それぞれ100台を抽選販売することも発表した。
抽選販売分の100台の内50台はオーナーを対象に先行抽選を実施し、それぞれ50台を一般向けの抽選販売分として、7月24日から8月7日まで全国のレクサス店で抽選申込の受付を行い、当選者には8月18日に申込した販売店から連絡の上、商談を開始する。
2017年に初代モデルが登場したLCは、2012年デトロイトモーターショーに出展したデザインスタディモデル「LF-LC」がベースとなっており、好評を博したLF-LCのデザインを進化させ、レクサスがよりエモーショナルなブランドへと変革をする象徴的なモデルとして、開発、デザイン、生産などのさまざまな常識や制約を打破する挑戦と約5年の歳月を経て市販化を実現したラグジュアリークーペ。
走りのポテンシャルを高め、美しいデザインを実現するFRプラットフォームを新開発した他、低重心かつ前後重量配分などの慣性諸元をつくり込み、フロントミッドシップのレイアウトを採用。高剛性ボディ、新開発マルチリンク式サスペンション、およびカーボン素材などを活用した軽量化で、「より鋭く、より優雅に」をキーワードに、すっきりとして奥深い走りの実現を目指して開発が行われた。
パワートレーンでは、V型8気筒5.0リッターエンジンに、新開発10速オートマチックトランスミッションをレクサスとして初採用。さらに、高回転化したV型6気筒3.5リッターエンジンと走行用モーターに自動変速機構を組み合わせた世界初のマルチステージハイブリッドシステムを開発。ハイブリッドが持つモーター駆動による応答性の良さを最大限に活用し、ダイナミックなドライビングテイストを追求した。
2020年にはコンバーチブルの追加設定や、エアレースパイロットの室屋義秀選手との技術交流から得た空力技術を活用したCFRPリヤウイングを採用した特別仕様車“AVIATION”が発売された。
<車体剛性感を向上し、「Lexus Driving Signature」をさらに深化>
今回の一部改良では、Always Onの考え方のもと、LCの開発コンセプトである「より鋭く、より優雅に」をさらに追求。ドアストライカの構造変更により剛性感を高め、優れた操縦安定性と、ドライバーのステアリング操作にクルマが素直に応える車両応答性を高次元で両立した。
<LCの走りと空間をさらに磨き上げた特別仕様車“PINNACLE”>
“PINNACLE”は、最高峰、頂上を意味しており、LC500“PINNACLE”ではより鋭く意のままに走る楽しさを、LC500 コンバーチブル“PINNACLE”ではより優雅で心地よい走りを追求。
共通アイテムである一体成型フロントバンパーカナードや専用固定式リヤウイングにより、高い空力性能と運動性能を確保。
LC500“PINNACLE”では、剛性に優れた構造のリヤアルミ中空サスペンションメンバーを搭載し、タイヤのグリップ力をより有効に活用することで、ドライバーとクルマの一体感ある走りを実現した他、新たに搭載したDRS(Dynamic Rear Steering)との高い親和性により、高次元で安定性と軽快さを両立した。
LC500 コンバーチブル“PINNACLE”では、初採用の専用固定式リヤウイングにより、オープンにした時の乗り心地や直進安定性・操縦安定性を向上。
LC500“PINNACLE”とLC500 コンバーチブル“PINNACLE”それぞれに専用チューニングを施しており、各部品の僅かな個体差に合わせた寸法精度の作り込みや、手作業による最終調整により、伸び感があるなめらかな回転フィールや、加減速時の応答性向上と質感の高いドライブフィールを実現。
外装では、専用のブラックスパッタリング塗装の鍛造アルミホイールをはじめ、各パーツをブラックで統一し、専用車体色とのハーモニーを表現。
車体色には、LC500“PINNACLE”が、日本古来の金属工芸で銀と銅の合金を仕上げた銀灰色の「朧銀(おぼろぎん)」、LC500 コンバーチブル“PINNACLE”が、硬質なライトソリッドグレーをベースに、ハイライトでメタリックをほのかに感じさせるニュートリノグレーを専用色として設定。
LC500“PINNACLE”では塗装にも拘り、表面の凹凸により光を乱反射させ、マットな質感を表現するマットクリア塗装を採用、塗装の最表面には、防汚と汚れ除去を実現した新開発の特殊表面処理(レクサスマットコート)を採用している。
内装では、残雪に陽の光があたり、大地があらわになっていく雪解けの情景からインスピレーションを受けた専用内装色のブラック&ホワイトとサドルタン&ホワイトをそれぞれに設定した。
その他にも、特別仕様車限定の専用装備として、助手席インストルメントパネルへの刺繍の採用、スカッフプレートやプレートを設定した。
◆特別仕様車の共通装備
- 特別仕様車専用CFRPリヤウイング(固定式)
- 特別仕様車専用一体成型フロントバンパーカナード
- 高精度チューニングエンジン
- 特別組付けLSD
- 特別仕様車専用スカッフプレート
- 特別仕様車専用プレート(センターコンソール)
- 特別仕様車専用グラデーション刺繍(助手席インストルメントパネル)
- 特別仕様車専用ブラックスパッタリング塗装21インチ鍛造アルミホイール
◆LC500“PINNACLE”の装備
- 特別仕様車専用車体色 : 朧銀
- 特別仕様車専用内装色 : ブラック&ホワイト
- 特別仕様車専用リヤアルミ中空サスペンションメンバー
- 特別仕様車専用チューニング
- 特別仕様車専用車体色 : ニュートリノグレー
- 特別仕様車専用内装色 : サドルタン&ホワイト
- 特別仕様車専用ルーフカラー : ブラウンシルバー
- 特別仕様車専用チューニング
【希望小売価格】1,410万円~1,780万円