日産自動車は6月9日、新型「リーフ」のインサイトビデオシリーズの第2弾を公開した。
第2弾の動画では、第3世代となる新型リーフのサスペンションや取り回し性能、改善した熱をマネージメントする機能、より静粛性を向上した静かで洗練されたキャビンについての詳細を公表した。
新型モデルでは、新型の電動パワートレイン「3-in-1」を初採用しており、従来3つに分割されていた主要なコンポーネントをパッケージ化することで、現行モデルより10%小型化し、最大出力160kW(214hp)/最大トルク355Nm(261lb-ft)を発揮。
新型パワートレインやサスペンションの改良、遮音性能の改善により、より静かで洗練されたキャビンを実現した他、日常の走行を想定した速度(時速50km/h程度)では、現行モデルよりも静粛性を最大2デシベル向上した。
また、パワートレインの小型化に伴い、空調ユニット(HVAC)を室内ではなくモータールーム内に配置することにより、空間効率を追求した圧倒的な開放感をもたらすキャビンを実現。
さらに、リアにマルチリンクサスペンションを採用したことで、車体の横剛性を66%向上したのに加え、CMF-EVプラットフォームと高剛性ボディ構造を採用することで俊敏性と乗り心地が大幅に向上した。
他にも、ラックアシストタイプの電動パワーステアリングシステムの改良により、ホイールサイズは19インチを採用しつつ、最小回転半径を0.1メートル(3.94インチ)改善し、5.3メートルを実現している。
開発にあたっては、熱をマネージすることによる効率化とエネルギーの無駄をなくすこを最優先事項に進められ、新しい水冷式のバッテリー温調システムを採用し、車載充電器(OBC)が充電中に発生する熱を回収して、バッテリーを温めるように使うなどし、特に寒冷地での充電性能・回生性能を向上。同熱マネージメントシステムにより、バッテリー性能の効率化を突き詰め、エネルギーを節約することで航続距離の延長に貢献する。