京都府宇治市、ニチコン株式会社、日産自動車、京都日産自動車の4者は4月25日、電気自動車(EV)やV2H(Vehicle to Home)、蓄電システムを普及させ、市内の脱炭素化と強靭化を図ることを目的とした連携協定を締結したと発表した。
宇治市は「市民と築くゼロカーボンのまち宣言」を掲げ、再生可能エネルギーの利用促進や公共施設にEMS(エネルギー・マネジメント・システム)の導入でエネルギーの効率的な利用を推進している他、市内の温室効果ガス削減に向けてEVやV2H設置の補助事業を進め、2050年までにゼロカーボンシティを実現することを目指している。
ニチコンでは、EVの電気を家へ給電するV2Hシステム「EVパワー・ステーション®」や、太陽光発電と連携させてEVと家をつなぐ「トライブリッド蓄電システム®」により、ZEH(ネット・ゼロ・エネルギー・ハウス)の普及を推進。自立型エネルギーマネジメントシステム構築と普及でエネルギーの自給自足による脱炭素社会実現を目指している。
また日産自動車では、国内の販売会社と共に、脱炭素化や強靭化(災害対策)を実現することで社会の変革を促す日本電動化アクション「ブルー・スイッチ」を推進。EVの普及を通じたゼロ・エミッション社会の構築やSDGsの達成、地域社会の発展に貢献するため、全国の自治体・企業との連携を行っている。
4者は、今回の協定締結を機として、EVやV2H、蓄電システムを活用した脱炭素社会の実現に向けた様々な取り組みを行うとともに、宇治市の目指す持続可能なまちづくりに向けて共創すると述べている。