アウディ「S3/RS 3」の大幅改良を実施、パワートレーンおよびデザインディテールを大幅刷新

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アウディ ジャパンは2月19日、A3 スポーツバック/セダンシリーズの高性能スポーツグレード「S3/RS 3」の大幅改良を実施し、同日より全国のアウディ正規ディーラーを通じて発売した。

プレミアムコンパクトと呼ばれる新しいクラスを確立したA3シリーズは、同セグメントのパイオニアとして、日本でも高い人気を誇るハッチバックおよびセダンモデル。今回発表したS3/RS 3は、昨年12月に大幅にアップデートしたA3シリーズをベースとしている。

 

<「S3」を大幅改良/最高出力を333PSに向上>

パワートレーンでは、最高出力333PS/最大トルク420Nmを発揮する2.0 TFSI エンジンを搭載し、7速Sトロニックとquattro を組み合わせた他、RS 3に採用されていたトルクスプリッターをS3にも装着しており、リヤアクスル左右のトルク配分を自在にコントロールすることで、アンダーステアを防いで俊敏なコーナリングを実現。サスペンションは、標準モデルに比べて10mm低く設定しているのに加え、ダンピングコントロールサスペンションのオプション選択が可能。出力の向上、トルクスプリッターの採用などにより、パフォーマンスとハンドリング性能を向上した。

外装では、専用のパターンにL字型のデザインエレメントを施したシングルフレームグリル、大型のエアインテークを備えたフロントバンパーによるフロントデザイン、専用デザインのスポーティなディフューザー、左右4 本出しパフォーマンスエキゾーストシステムを採用することにより、スポーティでダイナミックな外観を強調。

ブラックを基調とした内装では、パーシャルレザーのスポーツシートを標準装備とし、プレミアムスポーツモデルであることを主張している。

 

 

<「RS 3」を大幅改良/5気筒エンジンを搭載し、ニュルブルクリンクのクラス最速記録達成>

パワートレーンでは、独特のファイアリングオーダー(点火順序)により、アウディ伝統の5気筒エンジンの深みのあるサウンドを特徴とする2.5 TFSIを搭載。最高出力400PS/最大トルク500Nmを発揮し、0-100km/hをわずか3.8秒(欧州計測値)で加速、最高速度は280km/hを実現。RS専用にチューニングされたトルクスプリッターが備わるquattroを採用した。

また、サスペンションも標準モデルに比べて15mmローダウンしており、改良されたサスペンションコントロールとともに、より高いコーナリング速度を実現。アウディドライブセレクトには、リヤ外輪に100%のトルクを配分して、ドリフトを容易にする「RSトルクリヤ」と、セミスリックタイヤに対応してサーキット走行に最適化した「RSパフォーマンス」モードを設定。

なお、新型RS 3はニュルブルクリンク 北コースでコンパクトカークラス最速の7分33.123秒のクラス最速記録(発表時点)を達成した。

外装では、Audi Sport製のマットブラック5Yスポークデザインアルミホイール、RS専用デザインの前後バンパー、新たにダイヤモンドパターンを採用したシングルフレームグリル、フロントフェンダー直後の大型エアアウトレットなどにより、ダイナミックでスポーティな印象を強調。また、左右2本出しの楕円形テールパイプに加えて、縦型のサイドリフレクターとリヤディフューザー中央のリフレクターなどにより、個性的なリヤビューを演出した。

内装では、ファイナッパレザーのスポーツシートや、上下をフラットとしたダブルフラットシェイプデザインのステアリングホイール、RSモードに素早く切り替え可能なサテライトスイッチ、RS専用ディスプレイモードを備えたアウディ バーチャルコックピットプラスなどにより、スポーティさとプレミアム性を併せ持つ室内空間とした。

 

 

<4種類の選択可能なデジタルデイタイムランニングライトのシグネチャー>

S3/RS 3シリーズには、MMIよりデザインパターンを選択することができるデジタルデイタイムランニングライトを標準装備。シグネチャーは、スポーティなキャラクターと俊敏な走りを表現したもので、帰宅時のカミングホーム/外出時のリービングホームのライティングにも反映される。デジタルデイタイムランニングライトは、マトリクスLEDヘッドライトのハウジング上端に3列に配置された24個のピクセルエレメントを使用して作成され、マトリクスLED ヘッドライトを標準とするS3/RS 3シリーズのシグネチャーパターンは4種類となる。

 

【希望小売価格】[S3]756万円~771万円[RS 3]906万円~925万円

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