一般財団法人トヨタ・モビリティ基金(Toyota Mobility Foundation、以下「TMF」)は、フランスのヴィシー市およびAndyamo, Okeenea, Genny Factoryのパートナー3社と共同で、障がい者向け移動ナビゲーションアプリの実証実験を開始したと発表した。
なお、同実証実験は、昨年秋より段階的に立ち上げ、今回、全面的な準備が整ったため、本格的に開始された。
同実証実験を通じて、身体能力に関係なく、全ての人が自立的に安全に移動できる社会の構築を目指し、他の都市や地域でも展開できるアプリケーションを開発し、今後、より多くのパートナーやイノベーターとの協力を通じて、移動に困難を抱える人々のシームレスな移動の実現に向けた取り組みを推進するとしている。
<プロジェクトの概要>
①実証内容
- 実証内容:障がい者特有のニーズに合わせて設計された、移動ナビゲーションアプリの実証
- 実証時期:2025年2月~2026年1月
- 実証場所:ヴィシー市街地、および同市総合スポーツセンター(CREPS de Vichy)の敷地内
②協力パートナー
障がい者への支援を重点的に行ってきた実績のあるヴィシー市の協力のもと、革新的な技術を持つフランスのスタートアップ企業3社と連携
- Andyamo社:ヴィシー市内とスポーツ施設間の移動を支援するマルチモーダルなナビゲーションアプリを提供。
- Okeenea社:スポーツ施設内のマッピング。各ユーザーの障がいの状況に応じた施設内の移動を支援する音声アシスト機能付きアプリ「Evelity」を提供。
- Genny Factory社:コネクテッド車いす技術を活用し、ヴィシー市内の路面状況や勾配などの歩道情報等を収集。収集したデータをAndyamo社のナビゲーションアプリに組み込むことで、車いすユーザーに対応した支援を実現。