BMW日本法人は10月30日、「1シリーズ」をフルモデルチェンジし、全国のBMW正規ディーラーを通じて11月1日より発売すると発表した。なお、納車は11月以降を予定している。
2004年に初代モデルが登場した1シリーズは、約50:50の理想的な前後重量配分、スポーティで俊敏なハンドリング性能、革新的技術が組み合わされたBMWツインパワー・ターボ・エンジンと高効率8速オートマチック・トランスミッションの組み合わせによる優れた環境性能と高い動力性能を特徴とした、プレミアム・スモール・コンパクト・セグメントに類するモデル。2011年には性能を維持しながらスタイリングや装備を改良した第2世代が、2019年には全ての世代に受け入れられるモダンなデザインを取り入れると共に運転支援システムの充実化を図る等、第3世代モデルが登場。今回のフルモデルチェンジで第4世代モデルへと進化が図られた。
<48Vマイルド・ハイブリッド・システム搭載モデルを投入>
パワートレーンでは、120には、最高出力115kW/5,000rpm、最大トルク240Nm/1,500-4,400rpmを発揮する高効率な1.5リッター直列3気筒BMWツインパワー・ターボ・ガソリン・エンジンを搭載し、7速ダブル・クラッチ・トランスミッションを組み合わせることでダイナミックな走りを実現。さらに、BMWの高効率ガソリン・エンジン搭載の120および120 M Sportに48Vマイルド・ハイブリッド・システムを組み合わせ、システム・トータル最高出力125kW(BMW自社参考値)、システム・トータル最大トルク280Nm(BMW自社参考値)を実現。また、120 M Sportは、アダプティブMサスペンションの搭載により、快適性と操舵性を大幅に向上した。
BMW M社が開発する、本格的なサーキット走行で培われた技術を余すことなく取り入れ走行性能を高めたMパフォーマンス・モデルのM135 xDriveでは、最高出力221kW/5,750rpm、最大トルク400Nm/2,000-4,500rpmを発揮する、高効率な2.0リッター直列4気筒BMWツインパワー・ターボ・ガソリン・エンジンに、左のパドル・シフトを1 秒間引くことで、すべてのパワートレインとシャシー・システムを最もスポーティな設定に切り替えられる「Mスポーツ・ブースト機能付き7速ダブル・クラッチ・トランスミッション」、「4輪駆動システムxDrive」、フロント・アクセルに組み込まれた「機械式リミテッド・スリップ・デファレンシャル」、「アダプティブMサスペンション」、上級モデルとなるM3およびM4で採用のテクノロジーを受け継いだ「M コンパウンド・ブレーキ(グレー・ハイグロス・キャリパー)」(オプション装備)等を組み合わせることで、ダイナミックな走りと、Mパフォーマンス・モデルに相応しい優れた走行性能を実現した。
<よりシャープでスポーティな外観に刷新>
BMWとして初めて、象徴的なキドニー・グリルに斜めのデザインを取り入れると共に立体的なプレスラインを採用する事で、よりスポーティな印象を強調。BMWデザインの意匠の1つである環状のシグネチャーを2回繰り返すツイン・サーキュラーを進化することで、よりシャープかつスポーティなデザインとなったアダプティブLEDヘッドライトを装備。リヤでは、ワイドで力強さを強調する水平方向のキャラクター・ライン、立体的で力強いイメージのLEDリア・コンビネーション・ライトを採用している他、リア・ゲートに取り付けられているモデル・バッチでは、1を大きくすることで、1シリーズであることを強調している。
<よりモダンな印象に進化し、使い勝手が向上した内装>
メーターパネルとコントロール・ディスプレイを一体化させ大型化し存在感を増しつつ、運転席側に傾けることで視認性を高め、タッチ操作による操作性を高めたBMWカーブド・ディスプレイを採用し、さらに、シフト・レバーを廃止し、センター・アームレストに操作系を全て納めることで、モダンな印象を向上。
リアには、大人3名が座れるゆとりのある空間を確保すると共に、40:20:40分割可倒シートを採用しており、例えば、M135i xDriveのラゲッジ・スペースでは、大人3名乗車時には380L、リア・シートを前方に全て倒すことで最大1,200Lにまで拡大することが可能。
さらに、運転席側に機能アイコンを縦に並べ再設計されたホーム画面を備えたBMWオペレーティング・システム9を搭載している他、新しいBMW iDriveでは、BMWカーブド・ディスプレイおよびBMWインテリジェント・パーソナル・アシスタントとも組み合わされ、一貫して、タッチ・ディスプレイと言語で操作できるように設計されている。
<最新の先進安全機能・運転支援機能を搭載>
高速道路での渋滞時においてドライバーの運転負荷を軽減し安全に寄与する運転支援システム「ハンズ・オフ機能付き渋滞運転支援機能」を搭載している他、高性能カメラ&レーダー、および、高性能プロセッサーによる高い解析能力によって、より精度と正確性が向上した、最先端の先進安全機能ドライビング・アシストや、パーキング・アシスタントを標準装備。さらに、BMWコネクテッド・ドライブ、BMWインテリジェント・パーソナル・アシスタント等も採用した。
【希望小売価格】478万円~698万円