BMW日本法人は7月25日、燃料電池車の国内での実証実験として、「燃料電池実験車両BMW iX5 ハイドロジェン」の日本における公道走行を開始したと発表した。なお、日本での実証実験は同日より本年年末まで行われる。
燃料電池実験車両BMW iX5 ハイドロジェンは、「X5」をベースに燃料として水素を充填し、水素エネルギーにより発電した電気を電池に蓄え、電気によりモーターを駆動させて走行する燃料電池車。
BMWグループは、2011年よりトヨタと共同で燃料電池車の基礎の研究を行なっており、水素を燃料とする燃料電池車では、燃料の充填に時間を掛けずに、長距離走行が可能となることが最大の特徴となる。
燃料電池実験車両BMW iX5 ハイドロジェンでは、燃料である水素が空の状態から、約3分程度の水素の充電で、約500kmの長距離走行を実現している。
また同グループは、2020年代後半の燃料電池車市場投入を実現するため、ドイツやアメリカの主要国において、燃料電池実験車両BMW iX5 ハイドロジェンの実証実験を実施。今回は、車両に対する顧客要求が高い日本においての公道での実証実験が決定した。
日本各地で実際に車両を走行させ、様々なデータを取得すると共に、官公庁や行政機関、大学を訪問し、各方面の専門家の視点から製品に対するフィードバックを受け、全ての情報をドイツにあるBMWグループ本社にて製品開発に役立てるとしている。