トヨタモビリティ東京、「レクサス東京 ガレージ荻窪」新規オープン

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トヨタモビリティ東京(片山守社長)は4月10日、都内杉並区にレクサスU-Carを販売する新店舗「レクサス東京 ガレージ荻窪」(成田伸二ゼネラルマネージャー)を新規オープンした。

同店は、高いクオリティを認定基準として持つCPO(レクサス認定中古車)に加え、CPOよりも求めやすい価格帯の「LTPO(レクサス東京中古車)」を新設定して展示販売を開始。既存のレクサス店舗に比べ、カジュアルさを打ち出した「入りやすい店舗」をコンセプトに、顧客層の拡大を目指す。

■新カテゴリー「LTPO」を設定

レクサス東京 ガレージ荻窪は、環状八号線から五日市街道を西側に入ってすぐの街道沿いに立地。1390坪の広大な敷地には、同社レクサスCPO店舗初の屋内外、両方の展示販売場が新設された。

屋外展示約54台、屋内展示約15台、その総在庫車の約半数が、今回初導入した注目の新コンセプト「LTPO」だ。これは、同社が独自に設定したレクサスU-Carの新基準で、高い品質を持つCPOと非CPOというこれまで二つしかなかった基準の中間に位置する、いわば準CPOとも言えるカテゴリーだ。車両状態、保証、サービス等でCPOと若干差があるものの(下表参照)、メンテナンスパック付のレクサスU-Carが価格面でより求めやすくなった。

CPO/LTPO比較表
CPO(レクサス認定中古車) LTPO(レクサス東京中古車)
車両状態 認定中古車基準 認定中古車対象外
内外装とも飛び石程度で傷なし(ホイールは対象外) 少々の傷あり
保証 基本保証2年間 基本保証1年間
延長保証 1年追加可能(有料) 1年または2年追加可能(有料)
価格 200万円以上 150万円以上
メンテナンスパック CPOMP LCMPⅡ
(CPOMPとLCMOⅡは同内容) レクサス1、6、12、6カ月ケア付 レクサス1、6、12、6カ月ケア付
テレマティクスサービス G-Link G-Link Lite(有料)
納車整備時カーナビ更新あり 納車整備時カーナビ更新なし
レストラン、ホテル、航空券の予約サービスあり レストラン、ホテル、航空券の予約サービスが対象外
■レクサス東京独自の付加価値創造で新規客呼び込む

レクサスは国内販売開始から10年以上経ち、車種が大幅に増加。そうした中で同社は、取り組むべき課題のひとつに「新たなレクサスユーザーの獲得」を掲げている。同社のレクサス企画部、黒沼剛彦Pre-Owned Car業務グループリーダーは、「レクサスの世界に入っていただくお客様を増やすには、関心を掴む商品展開・施策も必要になる。そこでCPO基準を若干下げた、お求めやすい、間口を広げるLTPOの新設に繋がった」と語る。加えて、「お客様が入りやすい店舗を目指した」というショールームは、ガレージ風のデザインを取り入れ、こちらも初の試みとなるフリーラウンジを設ける等、気軽に来店・滞在ができる開放的な設計とした。

 

(LTPOと分かるよう化粧プレートに表記。説明書きも掲示)

また、販売年数の経過とともに年々増加するレクサスの下取り車を「しっかり自社で販売していくことも狙い」と語るのは、レクサス本部の浅井成人副本部長。サブスクリプションサービス「KINTO」も含め、「U-Carを購入いただいたお客様も、将来的には新車の販売に繋げていきたい」と話す。東京発の新たな挑戦として「レクサス東京 ガレージ荻窪を例に、店舗の在り方と商品の売り方、これを成功事例として全国に発信していきたい」とし、今後はカスタマイズの提案やアフターサービスの充実といった拡張も視野に入れている。

同店は、13日から21日までオープニングフェア「DEBUT EXPO」を開催した。近隣エリアを中心に都内から多くの来店客が訪れ、週末の商談ブースはほぼ満席状態が続いた。LTPOの販売状況も好調で、14日には車両のフロントウィンドウに「商談中」の札も多く見られる等、上々のスタートとなった。

■レクサス東京 ガレージ荻窪 東京都杉並区宮前1-20 – 22 ☎0120-126-511 10:00~18:00 火曜・第1月曜定休

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