日産、宇検村(鹿児島県大島郡宇検村)、鹿児島日産自動車株式会社の3者は3月20日、電気自動車を活用した「持続可能なまちづくり連携協定」を締結したと発表した。
同協定は、奄美大島の世界自然遺産を守るため、宇検村での電気自動車(EV)の普及促進による温室効果ガスの削減や村民の環境意識向上に取り組むと同時に、宇検村で災害による停電が発生した際に、電気自動車(EV)「リーフ」を電力源とした電力供給体制の構築を目的とした協定で、ゼロ・エミッション社会の実現を目指す日産の「ブルー・スイッチ」活動としては168件目の取り組みとなる。
宇検村は、環境対策や、防災対策に取り組んでいるほか、持続可能で強靭なまちづくりを目指し、SDGs推進にも積極的に取り組んでいる。また日産は、2018年5月よりEVの普及を通じて、環境、災害対策、エネルギーマネジメント、観光、地方での交通課題などの地域課題解決を目指す、日本電動化アクション「ブルー・スイッチ」を、全国の自治体や企業、販売会社と共に推進しているほか、2030年代早期には、主要市場で投入する新型車すべてを電動車両にすることを宣言、SDGsの達成やカーボンニュートラルの実現に向けた取り組みを加速している。
今回は日産が推進する「ブルー・スイッチ」と、宇検村が推進する環境・防災対策やSDGsの推進との、双方の取り組みに互いが賛同し協定の締結を行うこととなった。3者は今回の協定締結を機として、電気自動車(EV)を活用した、環境に優しく災害に強い持続可能なまちづくりを推進し、美しい自然環境を未来に残すため、EVの普及を通じた地域課題の解決、脱炭素化社会実現、SDGs達成に向けて、更に連携を強化していくと述べている。
【電気自動車を活用した「持続可能なまちづくり連携協定」の概要】
- 宇検村は、脱炭素化及び強靭化の実現に向けて、平常時に電気自動車(EV)を公用車として使用するほか、日産、鹿児島日産自動車と連携し、イベントで使用する電力を電気自動車(EV)から供給することで電気自動車の「走る蓄電池」としての活用を村民へ積極的にアピールするなど、EV普及促進や防災意識向上に取り組む。
- 宇検村、日産、鹿児島日産自動車は、連携して電気自動車(EV)を活用した環境教育を開催し、村民の環境意識向上を目指す。
- 日産の販売会社の電気自動車(EV)「リーフ」を無償で貸与し、宇検村で災害を起因とする停電が発生した際、村が指定する避難所等にてEVからの給電により、災害時にも継続して電力供給できる体制を整え、村民の生命及び身体の安全を守る。