神奈川トヨタ自動車(市川英治社長)は10月1日、自社で作成した「JPN TAXI(ジャパンタクシー)版ユニバーサルエスコートマナーハンドブック」を神奈川県タクシー協会(伊藤宏会長)に500部寄贈した。
JPN TAXIを販売する同社では、スロープの展開等車いすでの乗降準備に時間を要するというタクシー会社からの声を受け、独自の乗降準備手順を開発するなど改善活動を行ってきた。
また、タクシー乗務員のマナーのユニバーサルデザイン化も必要という発想のもと、独自のユニバーサルエスコートマナー講習を開発し乗務員向けに実施。ハードとソフトの両面でタクシーのバリアフリー化に協力してきた。
このほど制作されたJPN TAXI版ユニバーサルエスコートマナーハンドブックは、これまで同社が開発した乗降手順や、乗客への接遇方法を一冊(B6版80ページ)に集約したもの。スロープの取り付け等車いすでの乗降準備を短時間で完了できるポイントだけでなく、車いすを使う乗客や高齢者の乗客への声がけや介助の留意点等ノウハウがまとめられている。講習を受けてから時間が経過してもJPN TAXIを担当する乗務員は、本書を読み返すことで講習内容を補うことができる。
同日、神奈川県タクシー協会で行われた贈呈式で神奈川トヨタ自動車・市川社長は「引き続きタクシードライバー講習を継続し、このハンドブックとセットで理解を深めていただき、より一層安全・安心な神奈川県の旅客運送に協力したい」を挨拶した。
また、目録を受け取った神奈川県タクシー協会・伊藤会長は「このエスコートマナーハンドブックをいただいたことで、公共交通機関のモットー“いつでも、どこでも、どなた様でも”の実現に、一歩近づいたのではないと思っている。公共交通機関としての役目をより一層果たしていくことをお誓いします」と感謝の気持ちを述べた。
※メイン写真は、目録を手にする神奈川トヨタ自動車・市川社長(右)と、神奈川県タクシー協会・伊藤会長