ルノー・ジャポンは7月20日、「メガーヌ R.S.」の(燃料装置)燃料ポンプと(エンジン)エンジン・コントロールユニットに不具合があるとして計2,104台のリコールを国土交通省に届け出た。対象となる製作期間は平成30年1月23日~令和2年7月13日。
(燃料装置)燃料ポンプの不具合では、燃料ポンプのインタンクユニットにおいて、樹脂製インペラとカバーのクリアランス設計が不適切なため、燃料温度 上昇によって樹脂製 インペラが変形し、樹脂製インペラとカバーが接触することがある。そのため、燃料ポンプモーターが作動不良となり、最悪の場合、走行中エンストに至るおそれがある。改善措置は、全車両でインタンクユニットを対策品と交換する。
またエンジン(エンジン・コントロールユニット)の不具合では、エンジン・コントロールユニットにおいて、エンジン制御プログラムの異常判定の設定が不適切なため、加減速時のアクセル操作やマニュアルモードによる変速操作を不適切な加減速操作と認識し、コントロールユニット異常を検出することがある。そのため、そのままの状態で使用を続けると、走行中にエンジン警告灯が点灯するとともに、フェイルセーフモードに移行し、エンジン出力が制限されるおそれがある。改善措置は、全車両でエンジン制御プログラムを対策プログラムに書き換える。
不具合の件数は、(燃料装置)燃料ポンプの不具合については100件、エンジン(エンジン・コントロールユニット)の不具合については16件発生している。