日野自動車は6月9日、小型EVバス「日野ポンチョ Z(ズィー) EV」を2022年春に発売すると発表した。
「日野ポンチョ Z EV」は、ユニバーサルデザインとコミュニティバスに最適なパッケージングという「日野ポンチョ」の特長はそのままに、EV化によりクリーンな輸送を実現する、持続可能なコミュニティ交通に貢献するモデル。広いフルフラットエリアと低床・ノンステップ構造により、乗り降りや車内移動がしやすい車両となっており、外観はシンプルで丸みのある親しみやすいデザインを採用し、EVならではのゼロエミッションと低騒音を実現する。さらに、狭い道でも小回りの利く高い機動性や、コミュニティバスに十分な航続距離も確保し、高い実用性も備えている。
また同モデルは、2021年5月に日野と関西電力が合弁で設立し、電動車導入・運用におけるソリューション提供を行う株式会社CUBE-LINXが手掛ける、電動車最適稼働マネジメント事業の取り扱い車両としてのラインナップも予定しており、全国の販売会社による日野ならではのきめ細かく質の高いトータルサポートと合わせて、事業者のビジネスサポートを実施する。
日野は、「日野環境チャレンジ2050」(2017年発表)で環境負荷ゼロへのチャレンジを掲げており、2021年4月には中間目標となる「日野環境2030マイルストーン」を設定し取り組みを加速している。「日野ポンチョ Z EV」は、CUBE-LINXのソリューションと合わせて、電動車の普及促進を通じたCO2排出量の削減に貢献する。
【車両主要諸元(参考値)】
- 全長×全幅×全高:6,990×2,090×3,060[mm]
- 車両総重量:約8,000[kg]
- 乗員:約30人 ※シートレイアウトにより異なる
- バッテリー:種類/リチウムイオンバッテリー、容量/105[kWh]
- モーター:最大出力/161[kW]
- 充電方法:急速充電(CHAdeMO方式)