豊田通商のグループ会社である豊通オートモーティブクリエーション株式会社（以下、TAC）と、中古車オークション最大手の株式会社ユー・エス・エス（以下、USS）は2月4日、豊田通商が出資するイスラエルUVeye Ltd.の車両検査システム（以下、UVeye）を、中古車オークションで国内最大規模となるUSS東京オークション会場に導入すると発表した。
TACとUSSは、2020年10月に国内で初めてUVeyeを名古屋オークション会場に導入し、オークション会員向けにUVeyeで取得した出品車両の下部と、タイヤ・ホイール側面の高精細画像を提供している。コロナ禍で会場に直接足を運ばずとも車両状態を見極めることが可能で、オンラインで参加するインターネット会員に高い評価を得ている。今回、第2弾の導入先となる東京会場では、新たに開発したタイヤ溝の画像撮影機能を追加し、2月4日より運用を開始しした。
UVeyeは、①車両下部、外観（ボデー、タイヤ・ホイール）の高度3Dスキャン撮影と②AIによる画像解析の2つを組み合わせることで、瞬時に車両異常を自動検知することが最大の特徴となっており、人による目視が一般的な車両の検査において、同システムの導入は検査の迅速化と公正化に貢献する。
TACとUSSは今後、UVeyeの他会場への導入を進めるとともに、車両検査の効率化を図るため、AIによる画像解析の活用を含めた車両検査システムの評価と、運用の検討を共同で実施する。
