アウディ ジャパンは、アウディのフラッグシップセダン「A8シリーズ」のハイパフォーマンスモデル「S8」を、8月25日より全国のアウディ正規ディーラー(124店舗、現時点)を通じて発売した。
Sモデルは、圧倒的なパワーと環境性能を両立する先進のエンジンと、quattroフルタイム4WDシステムを搭載し、力強いパフォーマンス、優れたダイナミクス、そして高い実用性を兼ね備えたアウディのスポーツモデルの名称で、各シリーズにおける上級グレードとして位置づけられている。「S8」は、アウディのラインアップにおけるフラッグシップモデルとなる。
【48Vマイルドハイブリッドを搭載、最大トルク800Nmを発揮】
パワートレーンでは、最高出力571PS/最大トルク800Nmを発揮する4リッターV8ツインターボエンジンに、8速ティプトロニックトランスミッションを組み合わせ、駆動方式はquattro(フルタイム4WD)を採用しているほか、48Vマイルドハイブリッドドライブシステム(MHEV)を搭載していることが最大の特徴となる。48Vリチウムイオンバッテリーと、クランク軸にベルトを介して連結されるBAS(ベルト オルタネーター スターター)を中核技術とするスタートストップシステムで、48Vという電圧を背景に、エナジーリカバリーシステムによって、高いエネルギー回収効率を実現したほか、減速および惰性走行時には、シリンダーオンデマンド (Cod)によりエンジンを停止して燃費を改善する。
【スポーティさと上質さを演出するエクステリアとインテリア】
エクステリアは、前後バンパーがS8専用のデザインとなり、4本出しの楕円エキゾーストフィニッシャー、9Jx21のアルミホイール5ダブルスポークデザインを装備している。インテリアはカーボンのデコラティブパネルや、バルコナレザーを用いたスポーツシートを採用するなど、スポーティさと上質さを高い次元で両立している。
【プレディクティブアクティブサスペンションを搭載したシャシー】
シャシーにおいては、レーザースキャナーやカメラセンサーを用い、路面の凹凸を先読みして、サスペンションストロークをアクティブ制御するプレディクティブアクティブサスペンションを搭載。また、65km/h以下ではリヤタイヤがフロントと逆方向に最大5度まで電子制御により操舵し、都市部などで最小回転半径を小さくして取り回しの良さに貢献するのに加え、中高速ではリヤタイヤがフロントと同方向に操舵され、操縦安定性を向上させるダイナミックオールホイールステアリング(四輪操舵)を装備している。さらに、リアスポーツディファレンシャルをquattroに組み合わせ、快適かつダイナミックな走行性能を実現した。
【「アウディスペースフレーム」を採用したボディ構造】
新型S8のボディ構造は、アウディのブランドスローガン Vorsprung durch Technik(技術による先進) を体現し、初代A8に採用以来進化を続けているASF(アウディスペースフレーム)を採用。アルミニウムをはじめ、スチール、マグネシウム、カーボンファイバー強化プラスチック(CFRP)を適材適所に組み合わせ、高強度・高剛性なボディにより、正確なハンドリングや高い静粛性を実現している。
<価格(消費税込)>
2,010万円