フォルシア(Faurecia)の事業部門フォルシアクラリオンは、国内で展開するクラウド活用型車両管理サービス「SAFE-DR™」(Smart Access for Enterprise-Drive Recorder)の新サービスとして、AI顔認証サービス機能を9月から追加することを発表した。
「SAFE-DR™」(略称:SAFE=セーフ)は、クラリオンが独自に運営する商用車の各種車載情報をクラウド上のデータベースに蓄積し活用するためのサービスプラットフォーム。ドライブレコーダーと専用サーバの双方向通信による業務用車両向けクラウド活用型車両管理サービスで、2018年5月から提供を開始した。
新サービスは、事前にドライバーの顔をスマートフォンなどのカメラから登録、乗車時に車両に設置されたSAFE-DR対応通信型ドライブレコーダーに追加するオプションカメラでドライバーを撮影しクラウド上で画像処理を行い認証する機能。ドライバーに紐づけた運転データ(危険運転/走行距離/軌跡/走行時間)を専用サーバに集積し、運行管理者は集積した運転データを専用Webサイトから確認し、各ドライバーに対する安全運転指導に役立てることが可能となっている。また、ドライバーによる予約型の車両利用からシームレスな共有車両の利用を実現することにより、管理者は車両の稼働率を把握し、余剰車両を減らす事で費用削減効果も見込める。なお、オプションカメラを追加するだけで新サービスを利用できるため、SAFE-DR既存ユーザーも導入コストを抑えて利用できる。
フォルシアクラリオンは、近年増加している運輸事業者における社会的な影響が大きい事故の防止が課題となっており、従来型の事故防止活動(集合研修や事故惹起者への指導)からAIや各種センシング技術を活用した事故を未然に防ぐ先進的な取組が社会的に求められている状況を受け、車載機器と合わせIoT時代に沿うデータ蓄積・活用までのソリューションをワンストップで提供すると述べている。