トヨタ自動車は5月26日、京浜急行電鉄株式会社(以下「京急電鉄」)と共に推進する「(仮称)品川駅西口地区A地区新築計画」について5月31日より着工することを発表した。
なお、トヨタは日本屈指の交通拠点である品川駅前に位置する同計画建物に、2029年度に「新東京本社」を開業することも合わせて公表した。
同社では、世界中のすべての人に笑顔や幸せを提供するモビリティカンパニーへのフルモデルチェンジを目指し、「カーボンニュートラル」と「移動価値の拡張」というふたつの大きなテーマに取り組んでおり、新東京本社は同取り組みをリードする重要な拠点のひとつとして、「ヒトが集い、シナジーを生む場」と位置づけ、社内外の多様なパートナーとの協創の加速を図るとしている。
具体的には、ソフトウェアやAIといった知能化などに関わる開発拠点として、モビリティ現物を見て/触りながら開発できる機能や、オープン&フラットなコミュニケーションを可能とするレイアウトにより、エンジニアファーストな環境を整備。
さらに、チャレンジを促進しつつ心身ともに健康に働ける空間づくりに向け、福利厚生面の充実をはかるとともに、植物と共生しながら働けるGenki空間®の実装なども検討しているという。
Genki空間®とは、自然の力を日々の暮らしに取り入れ、植物の葉の形による視覚効果を利用した「デザイン研究」、森の空気に含まれる微生物や植物が放つ化学物質の働きを解明する「空気質研究」など、Well-being(ウェルビーイング)を促進する空間研究プロジェクト。
<トヨタ取締役社長 佐藤 恒治氏のコメント>
新東京本社は、トヨタが目指す「モビリティカンパニーへの変革」に向けた重要な拠点になります。多様な人材が集まって創造性を発揮できる環境をつくり、モビリティで暮らしをもっと豊かにできるよう、挑戦を加速してまいります。そして、「町いちばんの会社」を目指して、品川駅周辺エリアのさらなる発展のお役に立てるよう、地域社会にしっかり根差して取り組んでまいります。