トイファクトリーインターナショナル、 新型コロナウイルス感染に適応する遠隔医療車を発表

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トイファクトリーインターナショナルは4月23日、医療機関施設の内外で診療ができる遠隔医療車を発表した。

この遠隔医療車は車内空間に専用機材を積み込み、場所を選ぶことなく医師が遠隔診察が可能となるほか、各素材は抗菌仕様でつくられ洗浄もできる。加えて、薬品やワクチンを保管する温度調節が可能な冷蔵庫も備える。医療施設内に遠隔医療車の特別配備を行い、モニターを通した遠隔医療体制を整える事が可能となり、今後の規制緩和に向け、災害時の移動医機関の他、僻地医療対応など、各医療現場の要望に合わせた展開も予定していくとしている。

同社が医療向け車両を開発するきっかけとなったのは、先の東日本大震災の際に、避難生活を経験した顧客から『プライバシーが確保できるキャンピングカーが役立った。』との声を数多く聞いたことが背景となっているという。それらを受け、技術やものづくりの知見を活用することができないかと考え、その答えの一つが医療回診車であった。

国内の法規的な障壁もあり、まずは国際赤十字の協力のもと、東アフリカエリアで実証実験を行い、その後、アジア圏向けの医療回診車の製造・輸出の実績と経験を経て、新型コロナウイルス感染者に対応できる車両の製造に着手した。

また、安倍晋三首相は4月14日に行われた政府の未来投資会議で、対面診療と遠隔診療を組み合わせた“新しい医療”を来年度の診療報酬改定で評価する方針を示したことを受け、トイファクトリーインターナショナルでは、病院施設内外で使用できる遠隔医療車の開発に至ったと説明している。

■遠隔医療車両の装備および仕様

・ベース車両はトヨタハイエース・スーパーハイルーフ

・受診者用単座シートと、通信用モニター2機

・緊急時にも使用できる電源バッテリーを搭載

・エンジン停止状態で使用可能なエアコンを装備

・手洗いシンク、冷蔵庫、水洗トイレを装備

・車両壁面は、清掃しやすい特殊プラスチック素材

・緊急用担架、ウイルス除去用プラズマクラスター搭載

・安心して受診できるウッド家具

 

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