欧州日産(英国 クランフィールド)は9月28日(英現地時間)、英国ケンブリッジにおいて自動運転技術を搭載した車両を活用したモビリティサービスの実用化に向けた研究プロジェクト「ADventure」を開始すると発表した。
同プロジェクトでは、自動運転車両を活用したモビリティサービスが、実際の地域社会においてどのように運用できるかの検証を実施。
自治体や通勤者、地域住民と連携しながら、自動運転車両によって地域の移動課題の解決や、アクセシビリティ向上、社会的価値の創出にどのように貢献できるかを検証する。
同プロジェクトでは、日産テクニカルセンター・ヨーロッパ(NTCE)が中心となり、将来的に英国各地への展開を見据え、ケンブリッジ市を最初の実証地域として選定。同市は、交通イノベーションおよび自動運転モビリティ研究における先進地域として知られており、将来的に英国各地へ展開可能なサービスモデルの構築を目指す
なお同プロジェクトは、英国政府 BIST(Department for Business, Innovation, Science and Trade)の支援を受け、APC(Advanced Propulsion Centre UK)がInnovate UKなどと連携して実施される総額300万ポンド規模のコンソーシアムプロジェクトで、英国が推進するコネクテッドおよび自動運転車両技術の開発・実用化に向けた取り組みの一環となる。
日産は、WMGおよびPAVE UK(Partners for Automated Vehicle Education UK)と連携し、以下の3つの領域に取り組む。
①地域社会に適したモビリティサービスの設計
自動運転モビリティサービスが既存の交通ネットワークをどのように補完しながら地域のニーズに対応できるかを検証する
②利用者の信頼醸成
将来の自動運転モビリティサービスの利用にあたり、人々が安心感や理解を得るために必要な要素を検証する
③実環境における技術検証
公道環境における自動運転システムの安全性と有効性を検証する
同プロジェクトでは、過去の英国での研究プロジェクトで使用された2022年型「リーフ」ベースの実験車両を活用。
同車両には日産独自の自動運転技術が搭載されており、将来的なモビリティサービスへのニーズ把握や実環境データの収集を行う他、地域住民とも積極的に連携し、自動運転モビリティサービスが人々の移動の利便性や、さまざまな機会へのアクセス拡大にどのように貢献できるか検証を行う。
日産自動車は、より便利で利用しやすく、持続可能な地域交通の実現のために、先進技術を人々が日常的に利用できる実用的なモビリティサービスへと発展させることで、自動運転技術の社会実装を目指すと述べている。
