メルセデス・ベンツ日本は6月11日、新型「Sクラス」(S 450 d 4MATIC)を発表し、同日より全国のメルセデス・ベンツ正規販売店ネットワークを通じて予約注文の受付を開始した。なお、「S 580 4MATIC long」の発表および新型Sクラスの納車は9月以降を予定している。
Sクラスは、「Sensual Purity(官能的純粋)を追求したデザイン」、「人間中心の最新技術」、「安全性の更なる追求」など、「現代に求められるラグジュアリー」を再定義し、その充実を図ったメルセデスのフラッグシップモデル。
今回の新型モデルでは、1886年に自動車の特許取得から140周年となるメルセデス・ベンツ革新の集大成として、車両全体の50%以上、約2,700点の部品が新規開発または再設計し、モデル史上最大規模となる大幅改良が行われた。
<新世代パワートレインを搭載し、よりパワフルで洗練された走行性能を実現>
S 580 4MATIC longに搭載される8気筒ガソリンエンジン「M177 Evo」は、最高出力395kW、最大トルク750Nmを発揮。エンジニアリングの改良とマイルドハイブリッド技術により、シームレスな出力特性とエネルギー回生、そして卓越したスムーズな走行を実現しながら、最新の排出ガス規制基準と高い静粛性を両立。改良されたインジェクションシステムや吸気カムシャフト、最適化された吸排気ポート、新しい点火順序を採用したフラットプレーンクランク、さらにはコンプレッサーホイールとターボチャージャーハウジングの改良によって、より迅速かつ効率的なレスポンスを実現。
S 450 d 4MATICには、新型6気筒クリーンディーゼルエンジン(OM 656 Evo)を搭載。将来の排出ガス規制に対応するために開発された同エンジンは、より迅速かつ効率的な排気後処理を実現するため、電気加熱式触媒コンバーターを量産車として初めて採用。さらに、排気ガス再循環(EGR)、冷却システムおよびクランクケース換気システムの堅牢性を向上させることで、耐久性と効率性をさらに高めた。
また、全てのエンジンに17kWのインテグレーテッド・スターター・ジェネレーター(ISG)が搭載され、低回転域においてインテリジェントなサポートを実現した。
<インテリジェントダンパー備えたAIRMATIC サスペンションを装備>
AIRMATIC サスペンションは、インテリジェントなダンパー調整が有効になると、それぞれのスピードバンプ直前で電子制御によるダンピングが調整されるシステムとなっており、道路のくぼみのような短く鋭い路面の不規則な部分(警告として検出・通知される)と、垂直方向の車体移動を引き起こす長いスピードバンプを区別し、後者では積極的なダンピング調整によって快適性を向上。
スピードバンプは専用の車両センサーで検出され、メルセデス・ベンツ・インテリジェントクラウドに最大 14 日間保存され、この情報共有により、同じ場所に接近する他の車両がサスペンションの事前調整を実施する仕組みとなっている。
<従来比約20%拡大された大型のラジエターグリルなど、格調高いデザインに刷新された外装>
フロントマスクで最も目を引くのは、従来比約20%拡大された大型のラジエターグリル。クローム仕上げのルーバーは従来の3本から4本へと変更され、クローム仕上げのスターパターンも相まってより格調高いデザインへと刷新。
また、Sクラスの歴史上初めてイルミネーテッドラジエターグリルを採用し、スターデザインをあしらったDIGITALライトとともに存在感を強調。
サイドでは「Mercedes-Benz」のレタリングが浮き出る新デザインのブランドロゴプロジェクターライトを採用した他、リアエンドでは、クロームフレームで縁取られた片側 3つのスターデザインが印象的な新型リアコンビネーションランプが、モデルおよびブランドのアイデンティティを強調。トランクリッドに配された 2 分割のトリムストリップは、クローム仕上げとなり、より洗練されたアクセントが施された。
<デジタルとアナログのラグジュアリーを最高水準で融合した室内空間>
新設計のインストルメントパネル、ドアトリム、センターコンソールにより、デジタルとアナログのラグジュアリーを最高水準で融合。標準装備の「MBUX スーパースクリーン」(メディアディスプレイ:14.4インチ、助手席用ディスプレイ:12.3 インチ)は、スリムにデザインされたディスプレイ
ユニットが、トリムの上に浮かんでいるかのような効果を生み出し、コックピットのゆとりある広がりを強調。
ステアリングには、一部に物理ボタンを採用することで操作性を向上させた最新デザインを採用した他、デジタル・ベント・コントロールと先進的なエナジャイジングエアコントロールにより、室内空気環境の面でも大幅に進化し、食卓塩の粒子よりも最大 1,200 倍も微細な粒子さえもイオン化して除去する新しい電動フィルターなどを採用。
新デザインのセンターコンソールは、トリム面積を拡大することで存在感を強調し、快適性を向上。ウォールナット材に V 字溝を施した新デザインの「オープンポアアンバーブラウンフィッシュボーンパターンウッド」を標準装備とした。
内装色にはブラック、マキアートベージュ/マグマグレーに加え、ラグジュアリーファッションの世界から着想を得た新色「ビーチブラウン/ブラック」を採用。
また、S 450 d 4MATICには新たに「リアコンフォートパッケージ」をオプション設定。ディスプレイサイズを13.1インチに拡大したMBUX リアエンターテインメントシステムや後席左右それぞれに用意された MBUXリアリモートコントローラーにより後席の機能性を向上した他、後席の安全性を向上させるリアベルトバッグも新規オプションとして設定。
<幅広い内外装の選択肢を提供する「MANUFAKTUR Made to Measure」を初導入>
従来のMANUFAKTURによるパーソナライゼーションをさらに拡張させた特別なプログラムで、精通した担当者による1対1のコンサルテーションを通じ、カラーや素材、クラフトディテールなど多彩な選択肢の中から、ユーザーの感性をかたちにする、理想の一台の仕様を一緒に検討。
同プログラムでは、外装色に100色以上のカラーバリエーションを用意しており、その中には、過去のメルセデス・ベンツの名車と同じカラーが含まれ、ブランドのヘリテージを現代のモデルに反映することができる他、特定のカラーを希望する場合には、技術的な実現可否を都度確認することで、理想により近い仕様を検討することが可能。内装では、PANTONE®のポートフォリオに基づく400色以上のカラーから選択が可能。
<メルセデス・ベンツ自社開発のオペレーションシステム「MB.OS」を搭載>
MB.OS は、インフォテイメントから運転支援、さらにはドライビングパフォーマンスに至るまで、車両のさまざまな機能を統合し、より高速な処理性能と、よりシームレスで統合されたユーザー体験を実現。
さらに、メルセデス・ベンツ・インテリジェント・クラウドへの接続により、OTA(Over-The-Air)による無線アップデートを通じて、多数の車両機能に対するソフトウェアアップデートを継続的に提供する。
<第4世代MBUXX(メルセデス・ベンツ ユーザー エクスペリエンス)を新たに採用>
中核にメルセデス・ベンツ独自開発のオペレーティングシステム MB.OS を据えることで、インフォテインメントの枠を超え、車両全体のインテリジェンスの向上を実現。これによりMBUX は、単なる操作インターフェースではなく、すべての乗員に寄り添いながら学習し、応答し、体験を磨き続けるパートナーへと進化が図られた。
◆第4世代MBUX 主な特長:
- MBUX ナビゲーション:Google Maps をベースとしたナビゲーション体験を実現。Google とメルセデス・ベンツのパートナーシップのもとで開発され、Google Cloud の新たなAutomotive AI Agent による車内会話サービスとGoogle Mapsを統合した、先進的なソリューションの一つ。
- MBUX バーチャルアシスタント:生成 AI を活用し、ChatGPT や Microsoft Bing、さらに Google Gemini を統合。友人と会話する様な複数ターンの自然な会話を可能とした他、短期記憶も備え、より直感的で、パーソナルなデジタルアシスタントを提供。
- MBUXサラウンドナビゲーション:車両および周辺環境の3Dビューと運転支援機能をシームレスに統合し、運転席ディスプレイにてリアルタイムのルート案内を提供。
- インターフェースの強化:強化された MBUX ゼロレイヤーにより、関連性の高い情報、最近使用したアプリ、提案を分かり易く表示。車載アプリは、スマートフォンのように移動可能で、カスタマイズ可能なフォルダーやスワイプ操作により、直感的で使いやすい操作性を実現。
<PRE-SAFEインパルス(前面衝突被害軽減機能)を全車標準化>
フロントシートにはPRE-SAFEインパルス(前面衝突被害軽減機能)を全車標準化した他、後席乗員のための追加エアバッグもオプションで用意されており、これにより最大15 個のエアバッグの搭載が可能。
また、前席に装備されたPRE-SAFEインパルスサイドは、側面衝突の直前に展開する唯一の火工式拘束システムで、車両が側面から衝突を受ける前に乗員をより安全な姿勢へと導き、E-ACTIVE BODY CONTROL装着車では、車高を上昇させることで衝撃荷重を剛性の高い車体下部へ分散させ、車体の変形を軽減するのに貢献。
後部では、柔らかく滑らかなリアベルトバッグが快適さ高めるとともに、激しい正面衝突時には肩部分が膨張し、胸部に沿うシートベルト面積を3倍にすることで、胸にかかる負荷のピークを軽減する。
【希望小売価格】1,598万円~2,365万円







