日産自動車とWayve(本社:英国ロンドン市)は3月17日、NVIDIA DRIVE Hyperionプラットフォームを採用しグローバル展開を想定したロボタクシーのプロトタイプ車両をNVIDIA GTC 2026に出展すると発表した。
今回の出展に先立ち、日産自動車、Wayve、Uberは、関係当局との協議を進め、2026年後半より東京でロボタクシーの試験運行の開始を目指すことを発表しており、試験運行で同プロトタイプ車両の使用を予定している。
<グローバル展開を想定したロボタクシーのプロトタイプ車両>
ロボタクシーのプロトタイプ車両は、電気自動車「リーフ」をベースに、日産の車両技術、WayveのエンボディドAIソフトウェア、NVIDIAのDRIVE Hyperionプラットフォームを融合。
日産では、ロボタクシー向けに冗長化されたシステムを備える車両の開発を推進。日産自動車とWayveは、WayveのAI Driverを日産自動車の最先端車両プラットフォームに搭載していく協業をさらに進め、ロボタクシー・プラットフォームの展開の加速を図る。
同車両は、レベル4自動運転向けに設計されたNVIDIA DRIVE Hyperion 10に準拠したコンピュートおよびセンサー・アーキテクチャを採用。NVIDIA DRIVE AGX Thorプロセッサーを2個搭載し、自動車の安全基準を満たしながら、高度なAIモデルをリアルタイムで実行するために必要な高い処理性能を提供する。
システムはNVIDIA DriveOS上で動作し、機能安全およびサイバーセキュリティのためのNVIDIAのフレームワークであるNVIDIA Halosによって支えられている。

<センサー構成および車両プラットフォーム>
リーフをベースとした同プロトタイプ車両は、多くのセンサーにより全方位の視認性と冗長性を確保。360度をカバーする高解像度カメラ、高性能な周辺および前方イメージングレーダー、AI Drivrerのシーン認識や意思決定を補完する前方LiDARを搭載している他、データの収集と検証、その他の開発用途にも対応するためのセンサーも搭載。
日産は今後、直感的な車内ディスプレイや乗員向けのコミュニケーションシステムなど、乗車体験を支える機能を含め、ロボタクシー用途に向けたさらなる改良を推進するとしている。
<Wayve AI Driver>
Wayve AI Driverは、エンドツーエンドのエンボディドAIを活用した自動運転を実現。車載センサーから得られるデータを処理し、複雑な交通環境を理解した上で、リアルタイムに安全な運転判断を実施。
同システムはHDマップに依存せず、交通状況がどのように変化するかを学習し、自らの行動が周囲の道路利用者に与える影響を予測することで、変化の激しい環境下においても、滑らかで安全な走行を実現する。
<グローバル・ロボタクシー展開を支援>
WayveとUberは、ロボタクシーの実証実験を世界10都市以上へ拡大する計画を進めており、選定した市場への車両導入を予定。検証を重ねる中で、両社はセーフティドライバーが同乗する試験運行から開始し、長期的な展開を見据え、拡張可能なロボタクシーサービスへと移行することを目指している。
